鉢底石がいらないプランターの選び方

プラスチックプランターは進化している

鉢植えに鉢底石使ってますか?
鉢底石とは鉢植えの水はけを助けるために土の下に入れる、大きく砕いた軽石です。
古くからあるテキストなら、鉢植えなら水はけのために必ず使うように指導されています。
でも実際使うと鉢底石は土と混ざるので、花や野菜の栽培後に選り分ける作業が必須となり、土をふるいにかけなければいけません。
撤収後のこのひと手間、ホコリも立つしうんざりしませんか?

鉢底石は必ず入れなくてはいけないものではありません。
鉢底石は水はけを助けるために入れるのだから、もともと水はけのよい鉢には必要ないのです。
そして最近のプラスチックプランターはよく考えられており、マイナーチェンジを重ねて使いやすくなっています。
正直言って私はプラスチックプランターの見た目も、日に当たって色が褪せていく質感も大嫌い。
そんな私でもプラスチックプランターの進化は認めざるを得ません。

水抜けネットがあるプランターは鉢底石不要

大きめのプラスチックプランターでも、本体とは別に水抜けネットがついているものは鉢底石が不要です。
むしろ浅いプランターの場合、その分土の量が減るので、植物の根に養分が行き渡らない可能性もあります。
直に培養土を入れても水抜けネットがあれば土の水はすぐに抜けます。
表面積の大きい分地表からも水分は蒸発しています。

上の写真が水抜けネットのあるプランター。
こういったプラスチックプランターで気をつけるべきは、ネットの下に溜まった水がちゃんと抜けるかどうかです。
これは鉢底石の有無とは関係ありません。
私はこの手のプラスチックプランターを使ったコンポスト(キエーロ)を自治体から買い、卒倒しそうになったことがあります。
  参考記事:自治体推奨の簡易キエーロで絶叫(1) 
肝心なのは自治体推奨の簡易キエーロで絶叫(2)なのですが、なんのこっちゃ?になるのでぜひ(1)からお読み下さい。

底面全体に水抜け穴があるプランターは鉢底石不要

いわゆるプラ鉢でも、少し大きめのプランターでも、プラスチックプランターの底全体に複数の水抜け穴が開いているものなら鉢底石は不要です。
強度を出す為底に凹凸をつけてあり、、地面に接する部分に穴が空いているものもあります。
そのような鉢は鉢底石を入れるより、鉢底を浮かせるたほうが水はけがよくなります。

簀の子を買ってこなくても、木切れを高さを揃えて鉢下に噛ませるだけで、水はけは全く違ってきます。

スリット鉢も簀の子で鉢底石不要

スリット鉢も鉢底石より鉢底を浮かせるほうが水抜けが良くなります。
8号(直径24cm)以上はスリットの数や幅でかなり差が出でますが、8号以上であってもスリットが狭かったり少なかったりする鉢は、鉢底を浮かせることで対応できます。
スリット鉢は鉢下にナメクジが居着いてしまいますが、鉢底石を使わず簀の子を使うことでこれも防止できます。

使い始めにでる細かい微塵のゴミも掃き取りやすくなりますね。

プランターバッグは鉢底石不要

不織布製でも、growfood365のようなメッシュ製であっても、プランターバッグは全体的に水が抜けます。
鉢底を浮かさなくても鉢底石は不要です。

growfood365のプランターバッグ

焼き物の鉢は確認が必要

昔からある水抜け穴が一つの焼き物の鉢なら、深いものでないかぎり7号(直径21cm)までなら鉢底石は不要です。
定番の素焼き駄鉢なら側面からも水分が蒸発するので、もう少し大きくても普通の培養土を使っているなら必要ありません。
ただ気をつけないといけないのは、釉薬のかかった陶器の鉢は側面に通気性がなく、過湿になる傾向があります。

そしてこの手の鉢には、使い手からしたら致命的な欠陥とも思えるものがあります。
底中央部が盛り上がっているのに、そこに水抜け穴が空いているものが多い!
これどうしてなんでしょうね?。
輸入物のテラコッタ鉢にもけっこう見かける、焼き物鉢に多い欠点です。

こういった鉢は鉢底石を入れても結局水は溜まりますが、鉢底石を入れておいた方が水は腐りにくくなります。
輸入鉢の場合、現地の気候と日本の気候は違いで使い勝手が悪く思えるものがあります。
大鉢は水を入れて確認しておくのもいいでしょう。

鉢底石が不必要なプランターや鉢を選ぼう

趣味を始めるにあたり、あれこれ道具を買い揃える時間はとても楽しいものです。
私も最初は張り切っていろいろ買っていたものの、徐々に「これ必要?」って思うものも増えました。
私は鉢底石をやめて良かった。
やめたら在庫チェックして揃えておく手間も、面倒な土ふるいの作業もなくなりました。
もちろん好みによって鉢底石を使いたいなら使うのもいいと思います・

あれこれ買うのも楽しいけれど、使わないものなら買う必要はありません。
プランターや鉢を上手に選べば、鉢底石を使わなくても問題なくガーデニングが楽しめますよ。
鉢底石不要のgrowfood365のプランターバッグもぜひ使ってみて下さい!