初めて見た。酷暑は雑草も枯らす。

日本の気候が変わった

毎年暑さが更新される日本の夏、ニュースで報道される最高気温の数字だけではわからないものがあります。
最高気温は瞬間最大風速のようなものですが、気温の高い時間が長くなっています。

以前は朝夕が涼しく、真昼だけ一気に気温が上昇していましたが、現在は朝8時台から夜7時台まで30℃越えしています。
これは気候が変わったといえる状況で、植物にも大きな影響を与えています。

雑草も枯れる

下の写真を見てください。

雑草の代表ともいえるカタバミがチリチリと葉焼けしています。
ここはそんなに日光が当たる場所でもなく、例年ならこんもりとカタバミが生えているところです。
抜いても抜いても生えてくる生命力の塊みたいなカタバミが葉焼けしてるの初めてみました。

裏庭でも枯れる

午後の直射日光に当てないようにしていても枯れる植物がでてきました。

これは裏庭に置いていた斑入りの万両です。
斑入りは日差しに弱いので、早朝しか日の当たらない場所に移動させていたのに、葉はダメになっています。
斑入り葉は日光に弱くデリケートなので、全体的に気温が高いなか、早朝の日差しでもきつかったここ数日でこうなってしまいました。
並べて置いて普通葉の万両は元気なので、斑入り葉の品種にはより一層気をつけないと夏越しできないということがわかりました。

水分があっても枯れる

水やりを欠かさなくても枯れる現象が増えています。

これは庭のホトトギスです。
葉焼けを通り越して「葉焦げ」になっています。
いままで葉焼けする年があっても、葉先がちょっと茶色くなる程度でしたが、7月の時点でここまで葉焼けしてしまいました。
水やりは欠かしていないので、水切れになっている可能性はありません。

そしてびっくりしたのが下の写真です。

下水から生えている雑草なんですが、地上部だけキレイに枯れています。
株元は水が溜まっているので、水分はたりています。
去年は盛大に花まで咲かせていて、感心して眺めていた雑草です。

水分が足りていても葉焼けがおきるし、葉先は枯れ込む。
これはそのサンプルのようなものです。

ガーデニング技術では防げないものもある

遮光ネットで囲ってやっても、水やりの回数を増やしても枯れる植物があります。
従来の品種の中で、今の日本の夏に育たない植物が増えているのです。
もうこれはガーデニング技術の問題ではありません。

気候が変わった今の日本でガーデニングを楽しむなら、暑さに強い品種を選び直す方が早道です。
そもそも気候に合わない植物を育てていくには、専用の設備を整えてやらなくてはいけません。
趣味の範疇を超える時間と資金が必要になります。

夏のガーデニングにはあきらめが必要です。
いろいろやっても枯れる時は枯れる、それでいいと思います。
枯れるんだからしょうがない。秋からまた頑張ればいい。
むしろあれこれ深追いしているうちに熱中症にならないように、くれぐれも注意してください。