自治体推奨の簡易キエーロで絶叫(1)

/

簡易キエーロが500円でやってきた

多くの自治体がゴミ削減のためにいろいろな手を打っています。
電動生ごみ処理機を買う前にやっておくこと にも書きましたが、生ごみの削減には特に力を入れている感じ。
私の市では電動生ごみ処理機以外にも、電気を使わない「キエーロ」というコンポストの普及を推進しています。
自治体によって仕様は違いますが、キエーロは大きな木枠の本格的なものからプラスチックプランターを利用した簡易版までいろいろあります。

既に自分でコンポストを始めていた私は、キエーロには興味がありませんでした。
でも思いがけなく簡易キエーロを使う体験メンバーになりました。
野菜栽培用の大きなプラスチックプランターを利用した簡易キエーロです。
プラスチックプランターは80Lくらいあるホームセンターでよく見かけるもの。
それに雨よけとして透明な波板が取り付けてありました。
キエーロのベースとなる土とセットで500円。
プランターだけでも500円以上するので不足分は税金が投入されているということです。

配布のコンポストの土が赤黄色土てどうなの

簡易の意味なしめちゃくちゃ重いコンポスト

簡易キエーロは土嚢に入ったベースの土とセットでやってきました。
土を中に入れ、そこに生ごみを投入し発酵させる基本的な方式です。
でもベースの土を見てびっくりしました!
土嚢の中身は赤黄色土(せきおうしょくど)なのです。赤黄色土て!

赤黄色土は簡易キエーロの」ベースに一番向いていない土です。
赤黄色土の一番の特徴は栄養分がないこと。
生ごみを食べる微生物が含まれていないことが特徴の土です。

そして赤色黄土はめちゃくちゃ重い。
培養土に慣れた身には驚愕の重さ、同じ大きさの岩を抱えてる感じです。
気軽にベランダででも始められますが売りの簡易キエーロなのに、こんなのちょっと移動させるだけでもぎっくり腰になります。
実際この赤色黄土が入った土嚢を私は持ち上げることも出来ず、中身を少しずつバケツで移しました。

粘土質で微生物が少ない。水はけゼロ

見た途端ドン引きしてしまった簡易キエーロでセットとなっていた赤黄色土。
Wikipediaでも栄養分がないとお墨付きの微生物なんかいない土です。
でもこの土をセットで配るという以上、意味があってのことなのか。
私が無知なだけで意外と上手くいくのかもしれない、と気を取り直してコンポストを始めてみました。

赤黄色土の簡易キエーロの結果は惨憺たるものでした。
ガサガサの微生物のいない乾燥したベースにに生ごみを入れても馴染まずすぐ腐敗。
細かい砂利のような赤色黄土が生ごみの水分を吸って粘土状のドロドロとなりました。
赤黄色土は排水性が悪い。
生ごみを細かく切っていれてもすぐに腐ってウジが湧いてきました。
波板の蓋から銀蠅がワンワンと飛んで行きます。
水アブの発生には驚かない私ですが銀蝿には心が折れました。

元々の自分のコンポストにも分けて生ごみを入れているので、決して生ごみの入れ過ぎではありません。
少量の投入であっても腐敗するときは腐敗するのです。
赤色黄土をセットにした市の職員を呪いつつ、涙目で激臭激重の腐敗した生ごみと粘土質のドロドロを庭に穴を掘って埋めました。

市職員さん。コンポストはベースの土が重要です

私が自分のコンポストに使っているのは家庭菜園で使った培養土。
軽くて扱いやすく有機物を多く含んでいます。
条件が整った土には微生物が存在し、その微生物が生ごみを分解して土に還します。
ベースとなる土がいい加減では本来の目的であるゴミ削減には結びつきません。
「流行りのキエーロうちの市もやっとく?」「土は適当に土木課で出た土つけとく?」では上手くいくわけないと思います。
これも立派な税金の無駄使いです!

自力でコンポストの仕切り直し…

とはいえ税金が投入されているキエーロ、全く使いもんにならんかったでは納税者に申し訳ない。
もう市には頼らない、ベースの土は私が入れ替える。
クソ重い赤黄色土を全撤去しました。
そして使い古しの培養土、市販のキエーロ用の土、発酵促進剤を混ぜたものを使って仕切り直すことにしました。
簡易キエーロの容器だけ再利用します。
もちろん一度空にした簡易キエーロは綺麗に洗って乾かし、日光消毒しました。

自治体推奨の簡易キエーロで絶叫(2)に続く