電動生ごみ処理機の購入前にやるべきこと

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自治体はゴミ処理が追い付かない

生ごみ処理やコンポストについて調べると、長所だらけ(のような気がする)電動生ごみ処理機の存在に行き当たります。
その名のとおり電気の力で生ごみを堆肥にする便利な機械。
自治体によっては電動生ごみ処理機の購入に補助金を出しているところもあります。
ちょっとやってみようかな?と思っている人も多いでしょう。
ただ安易に始めても、続かなくてはその電動生ごみ処理機が大きなゴミになるだけです。

電動生ごみ処理機のメリット、デメリットを整理してみました。

電動生ごみ処理機のメリット

自治体から助成金がもらえる

まずは住んでいる自治体のHPをチェックしてみて下さい。
自治体によりますが、購入するとかなりの額を補助金として還付してくれます。
ただルールが細かい。
すべての電動生ごみ処理機に補助金が貰えるわけではなく、購入店舗や機種が決まっています。
事前に申請する必要もあるはずです。
くれぐれも先に購入してしまわないように!

ペットのフンも処理できる機種がある

これすごくないですか?
ウチにはペットがいませんが、この点だけで導入を決めた方が多い。
ただ調べたところ、現在ペットのフンもOKな機種は数機種だけ。
メジャーな家電メーカーからは出ていません。
メジャーなメーカーなら良いというわけではありませんが、大きなメリットがあると思える技術に参入メーカーが少ないのはちょっと気になります。
これから同様の機種が出てくるかどうか注目です。

生ごみを溜める必要がない

生ごみというものが無くなる。
冬はピンときませんが夏は本当に助かります。
気温が高いと生ごみにコバエが飛んでしまいます。
生ごみがなければ家のゴミも減り、ゴミ出し回数も少なくて済むはずです。

電動生ごみ処理機のデメリット

電動生ごみ処理機の初期費用と維持費

イニシャルコストもランニングコストも高い。金銭面では良いことなしです。

ます電動生ごみ処理機そのものが高価です。
生ごみの処理方法には「乾燥式」と「バイオ式」、また両者組み合わせたものがあります。
上級機種は10万円を軽く超えます。だから自治体から補助金が出るのです。
乾燥式は3万円前後からありますが、これは日々の電気代がけっこう高い。
家電を購入する場合は最初の値段だけを考えずに必ずランニングコスト、使用に伴う費用も併せて考えて下さい。

毎日の生ごみを処理させるなら24時間スイッチを入れた状態になります。
生ごみ処理機の電気代は、使用時間ではなく処理する生ごみの量で変わります。
大雑把ですが月1000円というのが標準。これって市の有料ゴミ袋買った方が安いですよね。

電気代を抑えるために、生ごみをみじん切りにする、空気に晒して水気を飛ばすなどの小技もあるらしいのですが、こうなると手軽さはゼロです。
電動生ごみ処理機導入において、最初に補助金をもらったとしても、その後費用かけて使い続けることができるのかを検討しましょう。

電動生ごみ処理機の置き場所

生ごみ処理機で画像検索してみて下さい。大きさのイメージがつかめると思います。
パン焼き機やシュレッダーのように多くのメーカーが参入すると、家電はコンパクトなデザインが登場します。
生ごみ処理機はまだ数が少なく、かなり場所をとるものが多い。
乾燥式は屋内設置が標準ですが、バイオ式や二種混合式は屋外設置を推奨しているものもあります。
空いてる場所ならどこでも置けるものではありません。
忘れてはいけないのはコンセントの確保です。
バルコニー設置を検討されている場合、電源が確保できることを確認して下さい。

電動生ごみ処理機のニオイと熱

生ごみの腐敗臭と決別するための電動生ごみ処理機なのですが、実はやっぱりニオイが出ます。
バイオ式が屋外設置推奨なのはそのためです。
処理が終われば消える一過性のものですが、それを我慢できるかどうかは考えておくべきでしょう。
乾燥式は屋内設置なので台所に置くのが普通ですが意外と熱を持ちます。
食べ物を保管する場所から離して設置することが必要です。

電動生ごみ処理機の騒音

実際に使った方にお話を伺いました。
騒音というか電動生ごみ処理機の処理音が気になって使用を断念されたケースです。
マンションで使用されていましたが、「ブーン」という低音が昼も夜も続くのが気になり、我慢できなかったそうです。
実際に見せて頂いて私もその気持ちがわかりました。
大きな音ではありませんが何をしていてもこの音があるのはキツイ。
ただこれは機種と置き場によります。
この生ごみ処理機も機能には満足しておられたそうです。

生ごみ処理機の助成金に飛びつく前に

何事も助成金が貰えるとなると「買わなきゃ損!」って気になります。
その気持ちはよく解りますが、一度落ち着いて、自治体はなぜ助成金を出してまで購入させたいのか整理してみましょう。
自治体のメリットと自分のメリットを混同してはいけません。
10万円のものが4万円で買えるとなると、6万円得をしたと思いがちです。
でも 「買わなきゃ損!」 の精神で必要のないものを購入していたら4万円の無駄。
それが電動生ごみ処理機ならきっと処分にもお金がかかります。

電動生ごみ処理機は自分のニーズに合えばとても便利な商品です。
助成金があろうがなかろうが、活用するなら購入は大賛成です。
いろいろ検索し、自分にとってのメリット・デメリットをよく考えて購入して下さい。