茶殻堆肥の簡単で失敗しない作り方

茶殻堆肥の作り方の動画はコチラ

グロ子
グロ子

茶殻堆肥の動画はコチラ!
記事で文章でも説明していきます。

堆肥の材料がお茶殻だけ?

始めてコンポストで堆肥作りをやる方には、茶殻の堆肥作りをおススメしています。
茶殻だけでガーデニングや家庭菜園に役立つ堆肥を作ることができます。

誤解しがちですが堆肥は栄養豊富な肥料ではありません。
堆肥そのものには栄養分があまり含まれていないのです。
ただ発酵でできた腐植物により土に混ぜるとホコホコに改善されます。
植物の根もよく張り、少しの肥料でも大きい効果が得られるようになります。

茶殻のみで堆肥を作ることに不安がある方もおられますが、牛ふん堆肥、鶏ふん堆肥などと同じ並考え方で単一材料でも何の問題もありません。
単一材料なので完熟の見極めも簡単です。

茶殻と一口に言っていますが、茶殻の種類によって発酵のスピードが少し差があります。
でもそれは気にするほどのことではないので、茶殻はいろいろなお茶のもの、コーヒーかすも混ぜてしまって問題ありません。

黒くて良い土ができます

堆肥材料になる茶殻のいろいろ

緑茶、玄米茶の茶殻

深蒸し、浅蒸しなど種類がありますが緑茶は茶葉を蒸して作られています。
一旦蒸してあるので茶殻も発酵しやすいです。
玄米茶のお米も蒸してから炒ってあるので発酵問題なしです。

ほうじ茶、麦茶、コーヒーの茶殻

ほうじ茶は緑茶を炒ったものです。
麦茶やコーヒーなど、一旦蒸してあっても炒ると少し発酵に時間がかかります。
茶殻堆肥ではほうじ茶の茎部分が一番堆肥になるのが遅い。
最後まで形が残りますが、他が発酵していれば気にしないでかまいません。
土のなかで緩やかに分解されます。

紅茶、烏龍茶の茶殻

もともと発酵茶なので一番早く堆肥化します。
土と混ぜて発酵させるとあっという間に形がなくなります。
発酵茶のお茶殻がたくさん手に入るなら茶殻堆肥は一番簡単に出来上がります。

お茶殻堆肥の作り方

お茶殻堆肥を作る容器の選び方

茶殻堆肥は好気性発酵を利用して作ります。
growfood365のプランターバッグ のような側面や底面に通気性のある容器を選んで下さい。
果物のような重いものが入っていた頑丈なダンボール箱でもかまいません。
スコップでかき混ぜる作業があるのでしっかり自立する容器が扱いやすいです。
プラスチックバケツのような通気性のないものは使わないで下さい。

側面底面に通気性があるものを使って下さい

堆肥用茶殻の下準備

茶殻と土(使い古しの園芸用土など)を同量くらいで混ぜます。
私は夏は土多め冬は土少なめでざっくり調整しています。

麦茶の茶殻は土と混ぜやすいのですが、急須の茶殻は水分が多過ぎです。
水分が多い茶殻は電子レンジでチンして水分を飛ばして下さい。
電子レンジの匂いもとれて一石二鳥です。
パラパラになると簡単に土と均一に混ぜることができます。

これを用意していた通気性のある容器に入れます。
茶殻にコーヒーかすがあるとよい匂いが楽しめます。

レンチンでパラパラにしておいた茶殻
あればコーヒーかすも加えて下さい
土と混ぜて容器に入れます

堆肥の発酵促進剤として米ぬかを使用

茶殻の発酵促進剤として米ぬかを使います。
コイン精米機の米ぬかが手に入らないなら市販の炒りぬかでも代用できます。
袋の裏をチェックして、原材料が米ぬかのみ とあるものを使用して下さい。
塩分が含まれていると植物が育たない土になってしまいます。
(参考 絶対ダメ!やってはいけない塩の雑草処理

茶殻と土を混ぜたものに米ぬかを入れる

茶殻と土の混ぜたものに米ぬかを加えます。
私は 茶殻2: 土2: 米ぬか1 でやっていますが雑に目分量です。
これはあくまで目安で、慣れれば土の量は減らしてもかまいません。

米ぬかは入れると温度が上がり発酵が早くなりますが、入れ過ぎると未完熟の堆肥になってしまいます。
あまり入れ過ぎないように注意しましょう。

茶殻堆肥に空気をいれる

米ぬかを入れて数時間するとじんわりと堆肥の温度が上がってきます。
夏ならマメに底までかき混ぜて空気をいれて下さい。
万が一発酵ではなく腐敗が始まっても、よく空気をいれてかき混ぜると腐敗は止まります。

冬は発酵が始まるまでに時間がかかります。
全く変化がないなら少し水分を加えて下さい。
かき混ぜることによって温度が下がり、発酵が止まる場合もあります。
あまりに温度が上がらないならかき混ぜずに様子を見て下さい。
発酵が始まらないなら少し水分を足す、米ぬかを足すなどの工夫をしてみて下さい。
真冬ならゴミ袋に入れて軽く(ここ重要!)口を止めておくと温度が保ちやすいです。
ただ発酵熱でゴミ袋に結露が付きますし、そのまま何日も置くと腐敗します。
マメに開けて中を確認するのを忘れないで下さい。

真冬は保温すると発酵が進む

茶殻堆肥に水分を足す

茶殻堆肥の発酵が始まると熱を放出するのでカラカラに乾いてきます。
乾燥すると発酵が止まるので、水を足して湿っている状態を保持しましょう。
このときあまり水分を入れ過ぎると発酵が止まる可能性もあるので気を付けて下さい。

春から秋ならひと月前後で発酵は完了です。
土の中に茶殻が見えなくなっていることと思います。
使い古しの土と混ぜるとふかふかになり、新しい培養土同様に家庭菜園やガーデニングに使えるようになります。

発酵が始まった茶殻

茶殻堆肥の良いところ

とにかく簡単。
気温が高ければ発酵はどんどん進みますし、生ごみコンポストと違い失敗がありません。
ゴミ出しの量も減って大助かりです。
お茶が好きな方なら軽い気持ちで茶殻堆肥に挑戦して欲しいと思っています。

ホコホコ土の出来上がり!