イチゴ苗は一度買えばエンドレス収穫🍓
ガーデニングや家庭菜園を楽しみたいけどお小遣いが足りない…
そんな庶民の悩みを吹き飛ばしてくれるのがイチゴです。
イチゴは実を収穫した後、ランナーを伸ばして次世代の株を作ります。
このランナーの株が翌年実をつけ、次の株を作る。
この繰り返しでエンドレスにイチゴを収穫することが可能。
一度苗を入手すればその後ずっとイチゴを栽培することができるのです。
ランナーで出来た株はクローンなので親株と同じ性質を受け継いでいます。
種取りと異なり、先祖返りしてまったく別物の野菜が出来てしまう心配もありません。
上手に苗を育てていけば苗代をかけずに毎年イチゴ狩りを楽しむことができます。
イチゴ苗の定植は10月~11月までに🍓
イチゴ苗の定植期は10月~11月です。
イチゴは冬に休眠するのでそれまでに定植し、土に根を馴染ませておく必要があるからです。
北日本なら早い方が良いし、南日本なら後半でも大丈夫です。
イチゴの定植には各自の判断が必要で、私はちょっとでも早い方が根が展開していいのではないかと苗が出回るやいなや購入して植えていました。
けど早過ぎてもよくないみたい。イチゴは暑さに弱いのです。
その後暑い日が続くとみるみる弱って枯れてしまい、結局また苗を買い直すという失敗を何回もやっています。
行き届いた種苗会社の管理からいきなり土に植え替える。
それだけでもイチゴ苗にはストレス。
なのにそこに暑さが加わると定着するしない以前の問題になります。
残暑が長引く場合には様子を見ながら定植しましょう。
とくにプランター栽培は気温に左右されやすいので注意が必要です。
イチゴ苗定植時のコガネムシの幼虫に注意🍓
土はあらかじめ広範囲に耕しておきましょう。
もちろん根を張りやすくするためもありますが、コガネムシの幼虫を取り除いておくことがとても大事なポイントなのです。
残暑の残る10月はコガネムシの幼虫が一番多い時期でもあります。
私がイチゴ苗を定植後に枯らす原因は、暑さの次はコガネムシの幼虫の食害です。
秋に買った苗を定植したものの冬の休眠期にすっかり根を食べられてしまい、3月から出回る春苗を買い直した経験もあります。
休眠期から覚めず上手く葉が出てこない場合は、ほとんどがコガネムシの幼虫の食害ではないかと思います。
地球温暖化でコガネムシの幼虫は増える傾向にあります。
それぞれのポリシーに従い、コガネムシの幼虫対策をしっかりやっておきましょう。
イチゴは肥料が多いと花が咲かない🍓
これも何度も失敗して学んだのですが、イチゴはちょっと肥料が多いだけで花が咲きません。
そして栽培期間が長いのに肥料に弱く、家庭菜園屈指の肥料焼けを起こしやすい植物です。
植え付け時は休眠前でもあります。
イチゴ専用の緩効性肥料もありますが、新しい培養土を使って栽培する場合には肥料は入れない方が絶対いい結果がでます。
使い古しの土でどうしても気になる場合だけ、緩効性肥料を根に触れないように少量だけ使って下さい。
春になって葉がどんどん出てくるようになってからは液肥をやります。
このとき緩効性肥料をまいた株には液肥をやる回数を減らすようにして下さい。
葉っぱはイキイキとしていても花が咲かないことにはイチゴは採れません。
イチゴ苗植え付け時の堆肥が重要🍓
肥料焼けをおこしやすい植物に大切なのは、肥料を大量にまかなくても良く効く環境を整えてやることです。
それは土に微生物が多く存在し、保水力がある状態。
植え付け場所の土に堆肥や土壌改良剤を充分に混ぜておきましょう。
家庭菜園のイチゴなら特にこの作業が重要です。
イチゴは栽培期間が長く、実を収穫してもまだ次世代の株を作るという役目があります。
素人にイチゴの肥料コントロールは難しい。
肥料をたくさんやらなくてもいい環境を整える方がずっと早道です。
イチゴ苗の植えつけのコツ🍓
普通苗を植え付けるときは深めにうえてしまいがちです。
その方がぐらつかず、しっかり固定されるからです。
でもイチゴ苗を植える場合は苗の中心部のクラウンが土で埋まってしまうと枯れてしまいます。
ここは難しく考えず、買って来た苗の地表のラインを保つ状態で植え付けて下さい。
土を被せることなく、良く耕した土にスポッと置くイメージです。
イチゴ苗は野菜なので買った苗を根鉢を崩さず植えて下さい。
参考記事 花と野菜の相違点・根鉢を崩す?崩さない?
以降、ランナーで作った苗もこの深さの植え付けで育てます。
私は買った苗の写真を撮っておいてお手本にしています。
ランナーの切り取り痕がない方、ランナーの反対側に実が付きます。
地植えの場合は収穫しやすい方向に植えるのを忘れないで下さい。
プランターで数株植える場合は、実が付く面が内側に向かないよう注意して下さい。
一株植えする場合は深く考えなくてもかまいません。
イチゴ苗は春まで水やりだけ🍓
正しく定植することができれば、今年のイチゴ作業は終わりです。
イチゴは休眠期に入るので、後は枯れた葉っぱを取り除いてやるくらい。
プランターの土がカラカラに乾かないようにたまに水やりしましょう。
ただ、真冬の夕方などに水やりすると土が凍って根が傷む場合があります。
水やりするなら午前中にやるようにしましょう。