雑草のことを考えるだけで憂鬱
庭仕事は楽しいけれど雑草のことを考えると気持ちが暗くなります。
日に日に伸びる雑草。
私は今まで数か月に一度、丸一日かけて雑草を抜いていました。
翌日はもうくたくたで仕事どころではありません。
こんなこといつまでもやっていられない。
いっそ地植えの植栽はあきらめてコンクリートを流してしまおうかなどと考えたこともありました。
高齢者が戸建てからマンションに住み替えるのは、庭の管理が出来なくなったという理由がトップ。その気持ちよくわかる。
でも私は年を取っても庭仕事を楽しみたい。でも雑草処理は嫌。
上手く雑草と折り合いをつける方法はないものかとずっと考えていました。
雑草処理の目的を明確化する
私が庭の雑草処理でくたくたになってしまうのは几帳面にやりすぎるのでは?
雑草処理の良い方法を考えているうちにふと思い当たりました。
- 放置しておくと家屋を傷めたりご近所に迷惑をかける雑草
- 見た目が悪く景観を損ねる雑草
私はこの2つをごっちゃにしてどちらも全力で抜いていました。
1は例えば過去のブログで言うと 戸建ての敵 コンクリートの隙間雑草を除去するには とか ノウゼンカズラを植えてはいけない 、絶対ダメ!やってはいけない塩での雑草処理 です。
これは丁寧にやらないといけないこと。量も少ないので作業としては少ないんですよね。
問題は2、この手の雑草にも私は「毛細根一本見逃すまじ」の精神で挑んでいました。
けれど徹底的に抜いてピカピカの土にしても結局また雑草は生えてくるのです。
さすがの私も「とんでもなく無駄なことやっているのではなかろうか」とようやく気が付きました。遅い。
2の雑草なら別に根絶させなくても目立たなくなればええやないか。
発想転換して頭を切り替えてからはいかに短時間で楽するかだけを考えました。
今までの丁寧過ぎる割には無駄でしかなかった草抜きの反動もあったのだろうと思います。
雑草は抜かずにハサミで地上部を切る
光合成をさせないためには地上部を取り除けばいい。
根は残っていても関係ない。
楽したいのでもう雑草を抜くのはやめました。いちいち徹底的に抜いたってどうせまたいつかは生えてくるんです。
土を掘り起こさずにハサミを根元に突っ込んで成長点の下を切ります。
このやり方は 抜いちゃダメ!手早くキレイな雑草処理のコツ で書いたようにプランターバッグではやっていたので効果があるのはわかっていました。
雑草を抜かないと土を均す作業も不必要
このやり方、やってみたら良いところがたくさんありました。
雑草を抜かずに切るだけなので、抜いた後の土を均す作業がなくなったんです。
べつに掘り起こされないからその必要がないんですよね。
これで短時間に広範囲の雑草が処理できるようになりました。
ちょんちょん切るだけなので雑草が処理に時間がかからないのです。
玉砂利の雑草にもこのやり方はいいと思います。
下の写真のような雑草を抜くと土が出てきて玉砂利が汚れてしまうんですよねー
雑草を処理しているのに見た目が悪くなるなんて何のためにやっているのかって話です。
新しい雑草が生えてこなくなる
土を掘り起こして雑草を根から抜くと、深いところにあった土が地表に出てきます。
この作業で眠っていた雑草の種が目を覚まして新しい雑草が発芽してしまいます。
耕した土に一斉に小さな雑草が生えてくるのはそのためです。
ハサミで雑草を切るとその発芽を避けることができます。
もちろんゼロではありませんが桁違いに少ない。
これに気が付いてから出来るだけ土を動かさないようになりました。
そっと土にハサミを差し入れて雑草をチョキンと切るようにしています。
園芸ゴミが出しやすくなった
これは自治体にもよるでしょうが、抜いた草と土は混ぜてはいけないところが多いと思います。
私の住んでいる市も混ぜてはいけません。
抜いた雑草は乾かし根から土を振るい落とす。そして土以外を園芸ゴミとして出していました。
この作業が雑草を抜かずに切る方法に変えたら必要なくなったのです!
予想外の恩恵でしたが、個人的にはこれが一番楽になった実感があります。
雑草処理は優先順位を決めてからやろう
以前は庭の雑草処理を庭の端からやっていました。
やったところとそうでないところの差が大きく、要領悪かったなと反省しています。
今は庭を見渡してまずは種を付け始めた雑草、背が高かったり葉が大きかったりで目立つ雑草から切っています。
暑い時期の雑草処理は目に付くところだけでいいと思います。
丁寧にやるのは手前だけ。
目的は景観維持、見た目をよくすることであって雑草の撲滅ではありません。
手を抜けるところはどんどん抜いていきましょう。
雑草は引き毟ってもいいじゃないか
とにかく地上部をなくして光合成を阻止したい。
だったらもう手で引き毟るのもありだと思います。
抜くのではなくガーッと地上部だけ引き毟る!
一瞬でキレイになってストレス解消にもなります。
私は裏庭は引き毟り方式で対応しています。
草ぼうぼうにしておくのとは見た目が全然違うし、光合成は阻止されて回数を重ねると根は勢いを落とします。
ただ手袋をはめるのを絶対に忘れないで下さい。
雑草処理を日常的にやるようになった
景観維持の雑草処理は適当に地上の緑色の部分を取り去ればいい。
頭を切り替えて無駄な作業をやめたら雑草処理が楽になりました。
今日は10分だけ。今日はこのエリアだけ。
少しでもやれば敵は光合成にダメージを受けていると思えばやる気が出ます。
今では雑草処理は水やりのついでや気分転換にやっています。
長くても15分程度、週に一回か二回の作業で満足の行く状態が保てるようになりました。
手抜きを極めた感がありますが、そんなに雑草処理を面倒とは思わなくなりました。
戸建てに住んでいる限り、庭の雑草とは折り合っていかねばなりません。
手抜きで満足できるやり方を探っていきましょう。
全部が全部きっちりやるなんて人間じゃ無理。
細く長く庭仕事を楽しんでいきたいと思っています。