レタスの品種はよく考えて選ぼう
家庭菜園ならレタス栽培は非結球が成功の秘訣 でも書いたように、家庭菜園のレタスは非結球が主流です。
チシャ菜のようにかき採りが出来ること、葉の間に入り込む虫を見つけやすいことが人気の理由でしょうか。
私もレタス栽培は非結球レタス一択です。
非結球レタスの品種、食感はパリパリ系とサラダ菜のようなしっとり系があります。
私はややしっとり寄りが好み。
パリパリ系は生で食べるなら食感も良く美味しいのですが、盛り付けに使ったり温かい料理と合わせると水っぽくなるのが気になる。
これは個人のお好みですね。
なにしろレタスは品種が多いので、必ず好みに合った非結球レタスがあるはずです。
私も理想のレタスを求めて個人輸入の海外品種にまで手を出しました。
でも今は非結球レタスの定番、リーフレタスに戻ってきています。
やっぱり長年愛されてる品種っておいしいのです。
リーフレタスの魅力を皆に伝えたい。
今回リーフレタスの素晴らしさをここにまとめてみたいと思います。
リーフレタスは種が入手しやすい
リーフレタスの種、ホームセンターには定番として必ず置いてあります。
ネットショップで検索しても多数ヒットします。
種がすぐに購入できるのは本当にありがたい。
私が購入しているリーフレタスの種は、サカタのタネの『リーフレタスグリーン』と『リーフレタスレッド』です。
別にサカタのタネでなくてもリーフレタスとして各社から種が出ていますが、カテゴリ分けがちょっとあやふやな気がします。
これはリーフレタスではないのでは?っていうものもあるので注意して下さい。
この種袋の写真のレタスならOKです。
リーフレタスは直まきで簡単に育ちます
私はレタスは種から育てる派。
簡単だし、余った苗はベビーリーフとして食べることもできます。
春まきはリーフレタスのレッドでも生長期の気温が高いのでそんなに赤くなりません。
播種期は関西地方で1~3月と8~9月。
この播種期の短さが今まで避けてきた原因だったのですが、レジ袋を利用した簡易温室(レジ袋で簡単ビニールハウス)を利用すれば冬期でも真冬以外は栽培は可能です。
種を屋内で少し発根するまで適温で水に浸しておけばより簡単になります。
土を選ばず乾燥気味の方が良く育ち、株元の通気は必須。
これがプランターバッグで相性よく育つ理由でしょう。
リーフレタスは一株で収穫量が数倍
まずはこの写真を見て下さい。
このリーフレタスには巻きが4つあります。
ということは4箇所から葉が増えていくということ。
中心部に巻きが1つのレタスより葉が増えるのが4倍になります。
この写真複数株をまとめて植えているわけではありません。
あくまでもリーフレタスは一株です。
この写真の方が良くわかりますね。
もとは一株のものが分岐しています。
リーフレタスの一株は数個の巻きの集合体なのです。
一株で巻きの株だけ葉が増えるので収穫量が群を抜いて多く、収穫と収穫の間の期間が短いのです。
これはかき採りで収穫するレタスにおいて大きなセールスポイント!
サカタのタネの販売促進担当者さんにも是非強調して頂きたいところです。
かき採りに最適なリーフレタス
リーフレタスの葉はこんな形。
葉の根元が細くなっています。
そうでないと先程の株分かれしている写真はとても撮れません。
葉と株の接点が細いので収穫しやすく、株が傷む原因の茎の取り残しがないのです。
そして株元に意外と空間があることから加湿にならず、虫もつきにくい。
これは無農薬野菜に挑戦している家庭菜園愛好家にはポイントが高いのではないでしょうか。
レタスのアブラムシとナメクジに悩んでいる人は、まずレタスの品種から選び直すのも早道です。
レタスはバトンタッチ栽培で周年収穫を目指そう
レタスは品種の幅が広く、家庭菜園であっても一番周年栽培しやすい野菜だと思います。
そして一品種を長期間栽培するのも良いのですが、数品種をバトンタッチさせて栽培してみましょう。
より簡単に一年中レタスが栽培でき、家庭菜園でも採りたてレタスが楽しめます。
ロメインレタスや炒チャオレタスなら真夏でも栽培が可能です。
品種ごとの特性を利用すれば、レタス栽培の失敗も防げます。
生長が早く、収穫量が多いリーフレタスもレタスのバトンタッチ栽培(勝手に作った造語だけどニュアンス伝われ!)のリストに加えておくと、一年中切れ目なくレタスが食卓に上がるはずです。
そして多品種を育てることにより、自分好みのおいしい品種もわかるようになります。
難易度の低いレタスは家庭菜園初心者にも失敗なく栽培できる野菜です。
簡単で美味しいリーフレタス。
そしてそこから徐々に育てる品種を増やしてみてはどうでしょうか?
見た目も華やかで食卓も賑わう。
家庭菜園の醍醐味を是非皆さんに体験してほしいと思っています。