秋植え球根をきれいに咲かせるコツと裏ワザ

少しの工夫がデカイ差を呼ぶ秋植え球根

秋植え球根植えてますか!
ホームセンターの園芸コーナーで見かけるとつい買ってしまう秋植え球根。
植えておくだけで春にきれいな花を咲かせてくれます。
忘れた頃に咲いてくれる春の花は明るい気持ちにさせてくれます。

秋植え球根を植え付ける時、ちょっと気をつけるだけで大きな違いがでてきます。
どうせ植えるならきれいに咲かせたい!
以下のコツと裏ワザで春に大きな花を咲かせて下さい。

秋植え球根の植え付けはギリギリまで待て

グロ子さん、何かと言えば「地球温暖化」って言うよね。
とお思いかとおもいますが、地球温暖化は秋植え球根に大きな影響を与えています。
ここ十年夏が長くなり、秋を飛ばして急に冬という気候が続いている。
秋植え球根と言いながら、実際は夏の終わりに植えているのです。

これが秋植え球根にどのような影響をあたえるかというと「球根が暑さで腐る」もしくは「球根が季節を間違えて発芽する」という残念過ぎる事態。
出始めのお高いブラント球根を張り切って植え、10月の暑さで腐らせたことが何回あるか。
これを防ぐため、秋植え球根は植え付け適期のギリギリ最後に植えて下さい。

球根を植え付けは深く耕すのが成功のコツ

植え付け時に土を深く耕す
これだけで、めちゃくちゃ差が出る裏ワザです!
地植えの場合、球根を植えるスペースだけ掘り返す人がほとんどですが、植える場所の土を球根の下30cmを目標に(あくまで目標ですが)深くしっかり耕して下さい。
この作業だけで球根が腐りにくくなり、春に大きな蕾が上がってきます。

植えた直後から球根は根を伸ばします。
スペースを確保してやるとその分大きく根を張ります。
地植えして肥料もやってるのに、水栽培(水耕栽培)と同程度かそれより貧弱な花になった。
それは植え付け時の耕し不足が原因です。
地植えは水栽培(水耕栽培)より丈夫に大きく育つのが普通です。

球根の植え付け時は肥料より堆肥か土壌改良剤

植え付け時に使う球根専用肥料というものがあります。
長期間ゆっくり効くように加工された肥料で、これはこれで良いのですが、肥料以上に今やるべきことがあります。
球根を植える前に、耕した土に堆肥か土壌改良剤を混ぜておくことです。

せっかく深く耕したのにガサガサの土のままでは意味がありません。
固まっていた土は保肥力がないので、ここに肥料を入れても流れるだけで効果は薄い。
肥料は今の段階では考えなくてもかまいません。

植える場所の土を耕したら堆肥、もしくは土壌改良剤を混ぜて土に腐植物を含ませて下さい。
土壌改良剤は土に混ぜてすぐに使えるタイプのものが便利、堆肥感覚で使うことができます。
肥料は春になってからで充分です。
専用肥料は買っても余らせてしまうなら、そのお金で土壌改良剤を買いましょう。
混ぜてすぐに使える土壌改良剤は、一つ持っておくととても重宝します。

秋植え球根の勘違い発芽はケアしよう

それぞれの球根には適切な植え付けの深さがあります。
それに従って植え付けても、暖かい日が続くと春が来たと勘違いして発芽してしまう球根がどうしてもでてきます。

この時注意しないといけないのが葉先の痛み。
その後の寒さで葉が茶色く枯れて見苦しいまま、春の開花期を迎えることになってしまいます。
これはチューリップとフリージアにとても多い現象です。
一度出てきてしまった葉を押し込むわけにもいきません。

まだ春が来ない間に発芽して葉が上がってきてしまったら、藁や枯草があればそれを軽く被せ、冷たい風が当たらにようにしてやって下さい。
ふんわりと土を被せてもいいでしょう。
この時葉の隙間に土が入り込んでも気にせずに。
春になってからジョウロで洗い流せばきれいになります。

球根の肥料は発芽してからで充分

植え付け時に使う球根用肥料というものがあるのは百も承知なのですが、私は球根植物の肥料は早めにやらない方が良いと思っています。
特大サイズの球根を植えて肥料を早めにやってしまうと、花が咲く前に分球が始まってしまうからです。

私はせっかく高価な特大球を買っても、大きな花を咲かせるはずが、小さな花が複数本上がってきてしまった経験が何度もあります。
これを防ぐために、葉が上がってきてから必要に応じて液肥をやることにしています。
初期に肥料を与えないことが、結果として大きな花をさかせることになっています。

逆に貧弱な球根に早めに肥料をやったからといって球根が太ることはありません。
貧弱な球根は発芽後、回数多めに液肥をやって下さい。