あるものを利用しよう。場所をとらない苗作り

屋内作業には省スペースを心がけよう

気温の関係で種を屋内で発芽させる時、場所を確保するのが本当に大変。清潔とは言い難く水濡れの可能性のあるものを生活の場に持ち込む場合、とにかく規模を小さくすることを考えましょう。 市販のボード状の育苗箱は小サイズでも24穴や32穴で使い勝手が悪いし、ポリポットを使うとそれなりの場所が必要。そもそもプランター栽培の家庭菜園なら苗はそんなにたくさん作る必要がない。そんな時この方法はどうでしょうか?

あると便利な小分けチャック袋

花や野菜の種を買う人なら小分けチャック袋を持っていると思います。持ってないならぜひ買って下さい。種の交換や保存にとても便利です。種をいれる場合には小さい袋の方が便利。あまり大きくても静電気で袋にくっついて使いにくいのです。私は袋に白い文字を書く欄があるものを購入するようにしています。家庭菜園関連で使うだけではなく、薬を入れたり小銭を入れたりにも使います。

100均にも売っていますが、私はたくさん使うので文房具屋さんで大袋を購入。少量なら100均が安いけれど量を購入したいときは文房具屋さんの方が割安というパターンって多いですよね。

①チャックより下が5×7㎝
②右下の切り過ぎに注意です
③ザルは小さい方が便利

チャック袋種まきのコツ

省スペースを追求したい時、私は下ののA8サイズ(約5㎝×7㎝)のチャック袋をポリポットの替わりに使っています。とりあえず本葉が1枚か2枚出たらいい、大きな苗にする気がないならこれが本当に楽!

そしての黄色丸にご注目下さい。チャックのすぐ下でまずカット。そして右下を斜めにカット。これが水抜け穴になります。この部分は切り取り過ぎないようにして下さい。土がダダ洩れになっちゃいます。内容を書く赤丸はそのまま活かしてラベル替わりに品種を記入しています。

は100均やホームセンターで売っている金属ザル。小さなものを選んで下さい。売っている時はお椀型だと思いますけど底を平らに曲げ直して下さい。コンクリートに押し当てたら簡単に形が変わります。

後はもう説明するまでもありません。ポリポットに使う種まき培土を入れて種まきしましょう。袋が小さいだけあって土もちょっとで済むのがありがたいです。そしてザルに倒れないように並べます。ザルが小さい方が良いというのはこの為で、ここで30も40もチャック袋を並べるならどこが省スペースかという話になるからです。袋は倒れない程度に詰めて並べるので小さいザルの方が扱い良いのです。私が水受けには鉢皿を使っています。鉢皿は鉢皿以外にも用途が多いのでお好みのサイズのものを買っておいて損はないと思います。

種まき培土を入れて
省スペース種まき完了
水受けは鉢皿が便利

私は最近豆類はこのまき方で初期の苗作りをしています。種の数が少なく少しでも発芽率を上げたい場合、発根と発芽を屋内で管理した方が良い結果がでます。自家採種では思うような良い種が取れない年もあります。発芽率を上げる技術が身につくと、せっかく何年も取り続けた品種を絶やさなくて済みます。家庭菜園なので簡単手軽に、けど役に立つ苗作りのテクニックはこれからもいろいろ試していきたいと思っています。