生ごみを楽に処理したいから生ごみコンポスト
生ごみコンポストに毎日台所で出た生ごみを投入しています。
私は生ごみコンポストを複数個運用しているので、早い発酵にはこだわっていません。
早い発酵にこだわるなら生ごみは小さめにカットすべきなのですが、正直そんな面倒なことやってられない。
私は「堆肥を作りたい」というよりも「毎日の生ごみを速やかに処理したい」気持ちが大きいのです。
雑に突っ込んでいるので生ごみの発酵する速度はバラバラ。
生ごみコンポストを長くやっていると生ごみそれぞれの個性が掴めてきます。
備忘録も兼ねて気がついたことをまとめていきます。
今回は生ごみコンポストの問題児、ジャガイモの皮についてです。
生ごみコンポストで発芽するジャガイモ
生ごみコンポストの中で、ジャガイモの皮からの発芽が止まりません。
根菜は全体的に発酵しにくいのですが、ジャガイモはそこから芽が出るので厄介です。
ジャガイモの皮であってもくぼみがない部分ならスムーズに発酵します。
問題はくぼみのある部分を含んだジャガイモの皮。
あのくぼみの有無で事情が変わります。
私は種もそのままコンポストにいれるので、柑橘類やカボチャの種がよく発芽しています。
コンポストは定期的にかき混ぜているので、出てきた芽もかき混ぜることによって土に還ります。
でもジャガイモは芽を土に混ぜ込んでもまた出てきます。
買い置きのジャガイモから何度も芽が出て困るように、ジャガイモはコンポストの中でもあの調子で発芽が続きます。
生ごみコンポスト内でジャガイモが発芽するのは、内部にちゃんと水分がいきわたっている証拠でもあります。
冬であっても発酵熱でジャガイモは発芽します。
生ごみコンポストのジャガイモは育たない
そこまでして発芽するならいっそ育ててみようかと思ったこともありました。
ジャガイモは生命力が強いのでの芽かきの茎を植え直して収穫する人もいるらしいのです。
生ごみコンポストジャガイモも活用もできるのではと思ったのですが、そもそも状態のよい芽がありません。
ちゃんとした種イモから出ているわけではないので茎が細くてヒョロヒョロです。
土の深い位置から上がってきているので茎のほとんどがもやし状態。
下の写真が日々コンポストから発芽しているジャガイモです。
上の状態の苗を植えても良い結果はでませんでした。
地上で日光に当てるとそれなりに緑化して葉も増えましたが、イモは小さく数も少なかった。
実験としては成功でしょうが、同じ手間をかけるならちゃんとした種イモを植えた方が数倍の収穫が見込めます。
問題は堆肥化した後も続いている
生ごみコンポストのジャガイモの芽を発見し、引っこ抜いたり混ぜ込んだりを何度も繰り返すとどうにか堆肥が完成します。
その堆肥を土に混ぜ込み、野菜や花を定植ても安心できません。
横からやたら元気な謎の芽が出てくる……、これ堆肥のジャガイモやん!て時ありませんか。
根菜類は発酵が遅い。
もともと土の中がホームグラウンドなのだから当たりなのだと思います。
ダイコンのしっぽ、ニンジン、落花生の殻、ジャガイモの皮はコンポストでなかなか発酵しません。
98%発酵が終わっていても混ぜている時にニンジンや落花生の殻を見つけて取り除くことがあります。
これらはまだ堆肥と色が違うので見つけやすい。
けれどジャガイモの皮はどうしても見逃してしまいがちなのです。
栽培中に堆肥のジャガイモから発芽したら
花や野菜の栽培中にジャガイモの芽が出てきた場合、ヒョイと抜くのは厳禁です。
土の奥深くから伸びて来ている場合が多く、地表に芽が到達した時点で既にかなり根が張っています。
うっかり引っ張ると文字通り根こそぎ周辺の土が持ち上がり、本来の癪物ががつられて抜けてしまいます。
このミスは雑草でもやりがちですが、被害は堆肥のジャガイモの方が甚大です。
ジャガイモ栽培時の芽かきは、利き手で茎の根本を持ち、もう片方の手のひらで地面が浮き上がらないように株元をがっちり押さえ、ゆっくり揺らすように引っ張ります。
するとすっぽりと茎の根元が種イモから綺麗に外れます。
でもこれはどっしりした種イモありきの話です。
堆肥ではペラペラしたイモの皮からの発芽、皮ごと持ちあがるなという方が無理なのです。
栽培時に堆肥からジャガイモの芽が上がってきたら、地表の下で茎をハサミでカットしましょう。
ひょっとしたらまた茎が上がって来るかもしれませんが、都度土の中でカットします。
デリケートな花の寄せ植えの場合は絶対に抜かないで切って下さい。
生ごみコンポストで発見次第取り除く
堆肥ジャガイモを放置すると確実に栄養分を取られてしまいます。
かと言ってジャガイモが収穫できるわけでもありません。
栽培中におこる堆肥ジャガイモの発芽を防ぐにはどうすればいいのでしょうか。
私は生ごみコンポストでジャガイモの芽を発見したら抜いて取り除き、日数の浅い生ごみコンポストに放りこみます。
何個も生ごみコンポストをやってない場合は、使い古しの培養土に突っ込んでおいてください。
いくらジャガイモと言えども永遠に発芽し続けるわけではなく、時期が来ればきれいに土に戻ります。
発酵までに時間がかかるので、他の生ごみと一律の発酵は無理なのです。
面倒ですが混ぜ込んでしまわず、抜いて次のコンポストに回しましょう。
台所の生ごみの時点で発芽点のあるジャガイモの皮を選り分けるより、この時点で排除するのが一番楽です。
私は「この工程をどこで実行すれば一番楽か」を考えるのが好きなのですが、発芽するジャガイモの選り分けはコンポストで発芽したものを引っこ抜くのが一番効率的で簡単。
野菜栽培中に出てきた堆肥ジャガイモの芽にムッとした経験のある方、ぜひ試してみて下さい。