無駄が出ない!賢い液肥の使い方

液肥を一滴も無駄にしたくない!

肥料の値上がりが相次いでいます。
花にも野菜にも、肥料は使わないというわけにはいきませんよね。

液肥は撒くとすぐに効果が表れますし、水やりも兼ねて施肥できることから人気が高い。
植物を植えたまま土壌改良効果を得られるものもあり、私も数種類を使い分けています。
でも液肥って使ううちに無意識に無駄遣いしてしまいがち。
まずはここから改善していきましょう。
「無駄なく使う」「少量で最大限の効果を発揮させる」ことでコストパフォーマンスをあげていきます。

液肥は底面給水が効果的

液肥は水やりの水に混ぜてジョウロかバケツでやる人がほとんどだと思います。
ただその方法だと鉢の周囲に撒いてしまったり、乾燥した土に弾かれて鉢のサイドに水を溢れさせてしまっているはずです。
下記の記事にも書きましたが、今の園芸培養土は一旦乾燥すると水を弾いてしまいます。
参考記事:培養土に合わせた水やり方法じゃないと意味がない
そこらに流れた水にも液肥は含まれており、そして無駄になってしまうのです。

ベストな液肥のやり方は底面給水です!

鉢底から液肥を吸収するため、乾いた根に液肥の栄養分が最短距離で届きます。
液肥は容器に入れておくので、あちこちこぼして無駄にする心配もありません。
深い鉢皿やたらいを利用し液肥を鉢底から吸収させることで、無駄を出さずに抜群の効果を得ることができるのです。

底面給水の液肥は濃度薄め

とにかく乾いた根に直接届くので、液肥の濃度は規定よりやや薄めでも効果があります。
栄養分を吸収するのは根っこなので、水の量は鉢の下半分で吸収してしまえるくらいで充分です。
株元まで液肥に浸ける必要はありません。

上からもジョウロで真水をやっておきましょう。
下から液肥、上から真水で鉢の土に水をいきわたらせます。
根からは栄養分が吸収されますが、地上部も水に当てて葉をキレイにしたり葉焼けを防ぐことも忘れてはいけません。
ガッツリ土に水を吸わせることで、水やりの回数を減らすことができます。

液肥に浸けっぱなし厳禁

気をつけなくてはいけないのが、鉢皿に常に水が入っている状態にしないことです。
液肥の有機成分や土の堆肥が水に溶けだすので、水はすぐに腐り始めます。
夏ならボウフラが湧いてしまいます。

液肥の量が多かった場合、ある程度鉢が水を吸ったら引き上げて次の乾いた鉢と交換してください。
底面給水に使った液肥の水はその時その時で使い切ってしまいます。

固形肥料と併用も

新しい園芸培養土には肥料が配合されており、一年草や葉物野菜なら少し液肥をやるだけで充分栽培できます。
ただ液肥は固形肥料よりお値段高めなので、固形肥料との併用も視野に入れましょう。

固形肥料は液肥より効きが遅く、適量がわかりにくいので偏った栄養分が土にのこってしまいます。
基礎となる栄養分に固形肥料を使うなら、少なめの量を土に深く混ぜて完全に消費するようにしましょう。
固形の化成肥料を使い続けていると、土の有機分が徐々に減少し、土が硬くガサガサに痩せてきます。
これを防ぐために堆肥や腐葉土を加えることも絶対に必要となります。

私は液肥を底面給水でやるようになってから、一本が長持ちするようになりました。
そして液肥の効きは以前よりいい!
皆さんも液肥の底面給水をぜひやってみてください。