手早く良い野菜苗を選ぶ方法

野菜は苗の時点で成功が決まる

野菜苗はじっくり選んで出来の良いものを買いましょう。
野菜は生長期間が短いものが多く、苗の時点で躓いてしまうと挽回できないまま収穫時期がきてしまいます。
苗の出来不出来が成功を左右してしまうのです。
葉物野菜は良い苗が手に入ったらあとは水だけできれいに育ちます。
プロの農家さんも「納得いかない苗になったら修正するより種をまき直した方が早い」と皆さんおっしゃるくらい。
野菜苗を賢く選んでいきましょう!

園芸店で比べてみよう

良い野菜苗とはどんな苗でしょう。
徒長してない、とか葉が黄化してない、とか判断基準はいろいろあります。
でも苗を単体で見ているとなかなか分かりにくい。
お店で売り場にある苗を見比べ、良い苗を残していくのが一番選びやすい方法です。

園芸店ではトレイに乗せた苗を入荷し、そのままトレイで管理します。
ばらしてあちこちに置くと撤収時に面倒だからでしょうね。
同じトレイの野菜苗は同時に入荷したものと思っていいでしょう。
そこからどう選ぶかを具体的に解説します。

そもそも苗は商品搬入日がベスト

苗はベストの状態で園芸店に入荷されます。
トレイにぎっしり並んでワゴンから下された苗、同じトレイの苗は同じ状態です。
日本の種苗会社の優秀で、検品も受けています。
入荷時はとても良い状態でどの苗を選んでもよく育ちます。
この時点で野菜苗を購入出来れば文句なし!
私は品出しのタイミングに出会えたら買う予定のなかった苗もつい買ってしまいます。

野菜苗は店頭で劣化していく

入荷直後の苗はトレイのどれを取っても同じなのですが、その後園芸店での販売中に良し悪しが出てしまいます。
なぜなら売り場は日差しが約束されている訳ではありません。
店員さんもじっくり水やりする暇はないと思います。
多くの人の手に触れ、後から来た苗に場所を譲り、苗はどんどん傷んでいきます。
まずは入荷して間もない苗を買う努力をすること。
目当ての苗があるのなら店員さんに入荷時期を教えてもらうのも良い方法です。

まず除外すべき野菜苗は何か

そうは言っても園芸店に日参してはいられません。
園芸店にやっと行けたけどどうやら苗に良し悪しが出来ている。
こんな時はどうすれば良いでしょう。
まずはトレイにある野菜苗から悪い苗を除外していきましょう。

見るからに…

折れたり枯れたりしている野菜苗。当たり前ですね。

下葉が黄化しているもの

下の葉が黄色っぽくなっている野菜苗もやめておきましょう。
一度水切れになって栄養が行き渡らなかった苗にこの現象が出ます。
見た目は元気でも一度ダメージを受けているということ。
購入はやめておきましょう。

野菜苗を並べて比較してみよう

さて、ここから残った苗を比較して選んでいきましょう。

野菜苗の草丈の高さ

背が高い方育っていて良いのではないか?私も最初はそう思いました。
そうではありません。
同じトレイなら同じ状態で入荷しているのです。
野菜苗が店頭でそんなに差がつくほど生長するものではありません。
草丈が高いものは生長ではなく徒長してしまっているのです。
徒長とは言わば植物の間延び。
日照条件が悪いために茎の節と節の間隔が開いてしまったもです。
一旦徒長するともう元には戻りません。
試しに葉の数を数えると他の苗と変わらないと思います。
これは絶対除外しましょう。

野菜苗の茎の太さ

茎が太い苗、茎がグラグラしていない苗が良い野菜苗です。
トレイに残った苗から茎の太い順に選んでいきましょう。
茎の太い苗でできるだけ緑が濃いものが良いです。
葉色は野菜によって違いがありますが、同じ野菜、同じトレイから選ぶ時場合はその中で色の濃い、鮮やかなものを選んで下さい。

比較するほど野菜苗の数がなかったら

悩みだすときりがない苗選び。
ダメな苗を外す→背が高いの外す→そこから選ぶ、この三段階があれば早く選べます。
漠然と選んでいるといつまでたっても決められません。

タイミングを逃し、トレイに4分の1くらいしか苗が残ってない場合があります。
入荷すぐならきっと良い苗があったと思いますが、どうもみんなが選んだ後のイマイチな苗が残っている様子。
前述の三段階で選べなくはありませんが、先に述べたように野菜苗のつまずきは収穫まで響きます。

そんな時私は購入を見送ります。
果樹の苗や希少な鉢花ならともかく、一般的な野菜苗はシーズン中に何度も入荷します。
店員さんに聞いてみましょう。
園芸店の店員さんもちゃんと教えて下さるので安心して下さい。
納得いかない苗を買ってしまうとなぜかその後も愛着が湧かなかったりします。
良い野菜苗を選ぶことが出来れば、あとは豊作まで一直線です!