パンジービオラの苗を買ってみよう!
10月からホームセンターに出回るパンジービオラ。
普段は野菜中心の家庭菜園派の方も興味を持っておられるのではないでしょうか。
パンジービオラは花のバリエーションも多く、ガーデニングデザイナーにも人気があります。素人には種まきがちょっと難しいのに苗の値段は手頃というのもポイントが高い。
そして嬉しいことに苗をちゃんと選べばほぼ失敗しないのです。
ではどのような苗を選ぶべきなのでしょう。
ホームセンター2か所の仕入れ状況をチェックし続けた力作です。ぜひ以下を参考にして下さい。
普及種苗(200円以下)
10月
10月に購入すべきは安い普及種苗、これしかありません。
最近の10月はまだ暑く、冬越しさせるパンジービオラ苗の定植には正直言ってまだ早い。
状態の良い苗を買って定植しても、暑さで枯らす可能性の高い時期です。
そしてパンジービオラと一括りにしていますが、ビオラの方がおススメです。
普及種はパンジーもビオラも強いですが、今まで栽培していての実感は花の小さいビオラの方が気温の変化に強い。
株を見分けるため種苗会社は花をさかせて出荷しているはずですので、早く購入するならビオラを確認して購入してください。
高温でも液肥をやって管理すれば、そのままずっと春まで花をさかせ続けることができます。
11月
普及種苗は引き続きオススメなのですが意外とホームセンターや園芸店への新規納入量が減ってきたりします。
本格的なパンジービオラシーズンを迎え、入荷は単価の高い苗に切り替えるところもあります。
売れ残りの状態の悪い苗を買うことのないように注意して下さい。
大きく育った株に見えても、単に徒長して間延びしているだけではないのか確認しましょう。パンジービオラの健康な葉色は濃い緑です。
株元の葉色が褪せていないか、チェックしてから購入しましょう。
11月はパンジービオラ苗の定植に一番適した季節です。
本格的に寒くなる前に定植した方が根が落ち着くし、春も早くから蕾が展開します。
12月
そろそろ普及種苗は見切り価格になっているかと思われます。
底値の苗を一気に買って惜しげなく地植えに使いたいなら今が買い時です。
ただ地植えの場所があまりに気温が低い場所なら土に馴染みません。
普及種苗は強いので、日当たりのよいところならOK!どーんと大人買いもいいかもしれません。
状態は悪くないのに廃棄処分にされそうな苗を買い、ちゃんと花を咲かせることが出来た時の嬉しさは格別ですよね。
高級普及種苗(200円~500円)
10月
花にちょっとフリルが入っていたり変わった色だったりする苗がこの価格帯かと思われます。
100円前後の苗ばかりもなんだしな…といくつかレジカゴに入れたくなると思いますがちょっとまってください!
出荷時に花を付けた方が売れやすいため花は咲いていますが、フリルや変わった色は種苗会社で丁寧に育てられた賜物です。
まだ暑い10月に家に持ち帰っても続けて同レベルの花が上がらないことがあります。
高温になるキツイ直射日光は禁物であり、安い普及種より暑さに弱い。
見たら買いたくなりますが、10月は定植には早いのです。
管理できる数だけ、万が一ダメにしてしまっても諦めきれる数だけ買うことをおススメします。
11月
本格的なシーズンです。
ブランド苗並みに目を惹く株がどんどん入荷され、値段もちょっとお安いものが増えてくる時期です。
私はこの時に新しい形や色の花を買うことにしています。
手をかければ豪華に育ち、今から初夏まで楽しめます。去年まで手が出なかった品種も今年は安く大量に売られていることもあります。
気候もいいので地植えにする場合は11月に購入するべきです。
12月
引き続きたくさん店頭に並んでいると思います。
地植えにするには場所を選びますが日当たりがよければ問題ないでしょう。
私は12月の選び放題の高級普及種苗で寄せ植えを作るのが恒例です。
プレゼントに使う寄せ植えのクリスマスリースにもこの時期のパンジービオラを惜しげなく使っています。
高級ブランド苗(500円以上)
10月
10月の高級ブランド苗はまだやめた方が無難ではないでしょうか。
パンジービオラは毎年たくさんの新作が出ます。見る人が見るとすぐにわかるのでガーデニング仲間に先立って購入したい気持ちはよく解ります。
ただ高級ブランド苗はまだまだこれから。
11月からが本番で人気のブランド苗は12月中旬から店頭に並ぶことも多いです。
固定客が待ってでも買うから普及種のように我先に出荷せずとも売れるのかもしれません。
枯らすリスクの多い高温の10月は高価な苗の購入適期とは言えません。
11月
ポツポツ高級ブランド苗が店頭に並び始めます。
欲しいブランド苗はあらかじめ「〇〇園芸の△△はいつ入荷ですか?」と店員さんに確認しておきましょう。
自分が欲しいものは他の人も欲しいはず。
ガーデニング好きが集まるお店なら人気のブランド苗は入荷日に売り切れなんて珍しくありません。マメに園芸店をチェックしましょう。
12月
まだまだ高級ブランド苗が出てくると思います。
お高い苗ほど後から出てくる気がするのは気のせいでしょうか。
地植えより寄せ植え需要が多いから、クリスマスやお正月の豪華な寄せ植え用として出荷されているのかもしれません。
一年の締めくくりでちょっと散財、話のタネになるような珍しい形や色の花を買うのも楽しいと思います。
場所を移動させることができる鉢植えにするなら、12月の定植でも冬越しは気にする必要がないということですね。
軒下や玄関前に飾られるブランド苗に季節は関係ないのかもしれません。