収穫量が激増するエンドウマメの栽培方法

エンドウマメは品種が多い

エンドウマメはとても仲間の多い豆です。鞘を食べる平ぺったいキヌサヤエンドウも鞘ごと若い実を食べるスナップエンドウもエンドウマメですし、所謂実を食べるエンドウマメにも秋まき品種や年明け2月や3月まき品種があります。好みや家庭菜園のスペースが空いた時期にあわせて品種を選びましょう。キヌサヤやスナップエンドウは栽培期間が短く手軽に育てられます。

注意点もあります。実を食べるエンドウマメで播種期が秋の品種のものを早めにまくと、温暖化の影響で冬が来るのに花が咲いてしまい結実しません。また育ち過ぎたエンドウマメの株は冬に弱って収穫量が落ちてしまいます。豆類は葉ばっかり元気で実を付けないということが多いので、種袋の裏の説明とその年の天候の両方を注意すべきだと思います。草丈は低い方が花数は多かったりするので、見た目の生長に惑わされないようにしましょう。

エンドウマメの種まき

エンドウマメに限らず豆類は全部そうですが、播種時に水をやり過ぎると腐ってしまいます。私はこのごろ水につけて発根だけさせ、それからプランターバッグに直接種まきして水分少なめで発芽させています。この方法だと発芽率がほぼ100%になるので、一斉に生長し収穫時期が揃って一気に撤収できます。プランターバッグMかLなら8株から10粒、3Lなら倍の数を植えて多収を狙うので収穫時期は絶対揃えたい。同じプランター内で一本だけゆっくり育ってしまうと撤収できなくて不便です。実や花に比べて茎の細い野菜なので、折れることも見越して多めに種まきしましょう。

エンドウマメ栽培のコツ

エンドウマメは毎年豊作
プランターバッグでOK
Mでも充分に多収です

エンドウマメは必ず支柱を必要とする野菜です。あらかじめ用意しておきましょう。多めに種まきするので場合によっては間引いても良いですが、エンドウマメの場合は勝手に強い苗だけ残ります。

花が咲き始めたら初めて薄い液肥を与えてください。花が咲かないうちに液肥をやると葉の数は増えますが花数が減ります。 蕾がチラホラ現れたら初めて薄い液肥を与えてください。豆類に肥料をやるのはこの期間だけで充分だと思います。キヌサヤもスナップエンドウも育て方は同じです。収穫期間が結構長いので肥料切れがおきないようにしましょう。葉の色が褪せてきたら肥料が切れてしまっているということにです。

エンドウマメの土つくり

エンドウマメは連作障害が出ると一般に言われていますが、収穫後に堆肥を多めに足して他の野菜を育てれば一年後またエンドウマメを育ててもたくさん収穫出来ます。

プランター栽培は土の使い回しありきの家庭菜園で、毎回新しい培養土を購入するわけではありません。土に偏った負担をかけないよう、微生物をたくさん含んだ堆肥を混ぜること。違った野菜を育てたプランターバッグの土とブレンドすること、肥料を使うときは土壌改良成分を含んだものにすること。このようなことに気を付けておけば連作障害は防げると思っています。むしろ土の入れ替えのない畑より、数種類の土を混ぜて詰め替えできるプランター栽培の方が連作障害には耐性があると言っていいと思います。気にせず毎年美味しいエンドウマメを栽培しましょう。