オクラの肥料不足や夏バテは葉で判断しよう

オクラは6月から花が咲きます。

オクラは発芽が難しく、関西では気温が上がらないと発芽後枯れてしまう場合があります。
ポイントは気温。
気温さえ合えばあっけなく生長して小さな苗のうちから蕾が上がります。
本葉数枚でも花が咲くのです。

オクラは自家受粉する植物。
花が咲いている時間は短くても、花びらが落ちたらもう小さなオクラの実がついています。
草丈が20cmくらいなのにもう実が付き始めてびっくりした経験ありませんか?
オクラは関西でも6月から10月まで実をつけます。
収穫期間がとても長い野菜なのです。

オクラには6月から肥料が必要

苗のうちから花を咲かせて実をつけるオクラには初期から肥料をやって下さい。
実物野菜は早いうちから肥料をやると実をつけなくなるものが多い。
でもオクラは例外なんです。
肥料をやらないと蕾がポロポロ落ちてしまうだけではなく、葉も黄変してしまいます。
6月から週に一度は即効性のある液肥をやり続けて下さい。
早い生長を肥料でバックアップしていきましょう。

オクラの葉の形が変わると夏バテのサイン

オクラの葉がモミジのようになる

栽培前半のオクラの葉は切れ込みが浅く大きいのですが、肥料を欠かさずやっているつもりでも形が変わってきます。
徐々に変わるので気が付きにくいのですが、注意して観察してみて下さい。
モミジのような切れ込みの深い葉になってしまいます。

これはオクラの株が少し疲れてきた証拠、花も小さくなり実も短くなっていると思います。
このサインを見つけたらケアしていきましょう。
適切に対処すれば10月まで大きな実を楽しみましょう。

栽培後期のオクラの肥料不足に対処する

液肥をやっているなら少し間隔を短くしてください。
成長著しいオクラには足りなくなっているのかもしれません。
注意して欲しいのは、液肥の濃度を濃くするのではありません。
濃度は規定通りで与える頻度を増やして下さい。

固形肥料を株元に埋めるのもいいと思います。
表面に置く置き肥でない限り、肥料はちゃんと土の中に埋めて下さい。
固形肥料は土に埋めてしまわないと効果が表れません。

オクラ豊作には中耕が欠かせない

肥料を増やすだけでなく、併せて必ず株元の土に堆肥や腐葉土を足して耕し直して下さい。
真夏の炎天下、栽培期間の長いオクラの土はもう疲れが出てきます。
ここで土のメンテナンスをして腐植物を足しておかないと、いくら肥料を足しても流れて効果が得られません。
肥料不足は土の腐植物不足も原因となっています。
オクラを長く収穫するポイントは土のケアにあります。

撤収まで肥料と土のケアを続けよう

対処してやるとオクラは栽培後期でもまた大きな花をつけるようになります。
葉は一旦モミジ化するとなかなか元には戻りませんが、大きな実が付くようになればヨシとしましょう。
オクラには撤収するまで液肥を与え続けて下さい。
土のケアも必要なら何度も繰り返して下さい。
土のケアをやっておくと栽培期間が長い実物野菜を撤去した後も土が枯れず良い状態です。
すぐに次の栽培をやりたい方なら絶対に忘れてはいけない大事な作業です。