トマトの裂果が増えてきた
まだ収穫する前のトマトの実にヒビが入ってしまう、トマトの裂果が最近増えてきました。
私だけかと思っていたのですがプロの農家さんもおっしゃってたのでやはり増えている!
以前は大玉トマトにおきるイメージだったのですが今はミニトマトにも多い。
この程度の雨で?っていう小雨でも割れてしまう。
割れるとそこから腐敗が始まるのでガックリしてしまいます。
雨によるトマトの裂果
トマトの裂果といえばまずはこれです。
ガッツリ雨が降ると株が一気に水分を吸収して実が弾けて割れてしまいます。
私はプランターバッグ栽培なのでの土の部分にスッポリとゴミ袋をかけて根に雨水が浸透しないようにしています。いわば臨時のマルチ。
葉や茎は濡れるのでどっちにしろ雨水は吸水されるのですが大幅に量を減らせる。
地植えの方でもマルチ掛けと高めの畝で一気にくる大量吸水はかなり防げるそうです。
私の臨時マルチですが、いつもやるとうっとうしいので大雨が降りそうな時だけやっていました。
結構防げていたのですが、最近は臨時マルチをやっていても裂果することが増えてきました。
トマトの裂果といえば水分と思っていたので意外でした。
高温によるトマトの裂果
高温でトマトの裂果があるとは知りませんでした。
何でもかんでも温暖化に結び付けるのは良くないと思いますが、実際のところはもう野菜には多大な影響が出ているんですね。
実が青いうちから高温にさらされるとトマトの皮が硬くなるそうです。
そういえば高温期の青いトマトはツヤがなくピンとした張りがないような気がします。気のせいかもしれんけど。
それはトマトの皮が硬くなっている印。
こういったトマトは生長するにしたがって実の充実に皮がついていかなくなってしまいます。
そうなってしまっても無事に収穫まで到達する場合もありますが、ちょっとした刺激で皮が裂けてしまうことが多い。
こんな小雨で裂果するの?という時が私の場合結構あって、たぶんこれが原因だと思い当たりました。
でもトマトはある程度温度が上がらないと赤くなりません。
苗の内ならともかく実が付くようになったトマトのプランターを日陰に移動させるのは無理があります。
トマトの葉かきの見直し
日陰に移動はできないけれど、トマトの葉でどうにか陰にならないものかと考えました。
すると今までやっていた葉かきの見直しが必要です。
色が変わり始めた果房の下
最初に収穫するトマトが赤くなった頃から葉かきを始めます。
これは時期的には間違っていません。
基本としてまず実が赤くなってきた花房の下の葉は全部とってしまいます。
これは明らかに必要のない葉なので取って正解、問題ありません。
剪定を意識した葉かきを控える
見直しをしたのはコレです。
本を読むと葉かきをして樹勢を落とすとか通気を確保するとかいろいろあり、やらなくてはいけないものだと思い込んでいたのですが、却って実が太陽に晒され逆効果になっているのではないか、そう思えてきました。
ハウスで育てるプロならともかく家庭菜園は炎天下で育てます。
酷暑ならかむしろ葉陰を意識してやるべきではないか。
徹底的に脇芽は取らなくてはいけませんが、今は通気を意識した葉かきは控えるようにしています。
葉かきを控えて肥料過多防止
葉かきを控えめにするのはうっかりやってしまう肥料過多にも効果があります。
葉を減らすと肥料が行き渡りやすくなるので葉を多めに残すことによって肥料分を吸収してもらいます。
収穫とともに周囲の肥料を吸った葉も取り除きます。
もったいないので私はこの葉をコンポストに入れて再利用しています。
トマトのヘタ周辺の裂果
そのままにしておくと確実に腐敗してしまう裂果ではなく、ヘタ周辺にひび割れのようなひびが入る裂果があります。
食べる時に厚く剥けばいいだけなので私は全く気にならないのですが、傷物として扱われる場合もあります。
このヘタ周辺の裂果はチッソが過剰になった時に起こるそうです。
これも一種の肥料過多になるのでしょうか。
だったら剪定目的の葉かきを控えて葉に肥料を吸わせることで改善される可能性があるのではないでしょうか。
ヘタ周辺のひび割れは大玉に多く、私は大玉はあまり育てた経験がないので今後実験してみたいと思いました。
後半からも大きな葉を育てるには
シーズン後半からもしっかり葉を保つことはとても重要になってくると思います。
トマトの先までしっかりと水分が上がり肥料分も循環させるとなるとやはり前半の肥料過多は致命的です。
家庭菜園をやっていると土にはそこそこ肥料分が残っているので、元肥をやめる初期の肥料を控えるなどを気をつけています。
初期に勢いが出てしまうと生長後半の葉が小さくなり、トマトの実が必要以上の太陽に晒されてしまいます。
今まで別々に対処していた「葉かき」「裂果」「肥料過多」は関連しています。
結果は3年位やってみないとわかりませんが、樹勢を落とさない育て方でどれもが解決に向かうのではないかと考えています。
裂果防止剤もあります。
プロは使わざるを得ない場合もあるでしょうが、家庭菜園には使わない自由があります。
トマトの裂果防止をなんとか工夫で乗り切ってみたい。
トマト自身の葉を健やかに育てることで日陰を作り裂果を防いでいきましょう。