加工種子ってすなわち薬品処理されたた種子って思っていました。ペレット種子は違うんです。言葉の印象での思い込みは良くないですね。私はよくやってしまいます。
ペレット種子のペレット加工とは何ぞや?
ペレット種子のペレット加工とは、種を天然素材の粘土で包んで大きくする加工です。
ペレット加工は薬品処理ではありません。
ペレット加工により大きくなった種は摘まみやすく見つけやすくなり、播種機の使用も可能になります。
この加工は種子そのものの機能には関係ありません。種の使い勝手を良くする加工です。
ただ付加価値をつける加工なので種の選別時に優良なものが使用されてはいます。
選りすぐりの種なので自然と発芽率はかなり高くなります。
粘土に包まれているので深く埋める必要もなく、土の表面にまいておけば良いものが多い。
粘土に吸水させなくてがダメなので、たっぷり水をやるのが発芽のコツです。
ペレット加工と農薬処理はまた別物
ペレット加工は種の使い勝手を変える加工なので、農薬処理の有無とは関係ありません。
ペレット種子でも農薬処理がされているものとそうでないものがあります。
要するに何をペレット加工するかで変わります。
種子への滅菌処理や防腐処理を嫌う方がおられますが、農薬処理されていないペレット種子を選べば問題ありません。
ペレット加工は種のユニバーサルデザインのようなもの
ペレット加工には種の種類によっていろいろな大きさがあります。
加工会社に相談すれば好みの大きさに加工してもらうことも可能です。
ちょっとしたことと思いがちですが、摘まみやすい見えやすいというのは作業するには大きな違いがでます。
家庭菜園ではあまり使いませんが『シーダーテープ加工』というものがあります。
これは水に溶けるテープに等間隔に種を固定してあるもの。
そのまま畑の畝に埋めていきます。
高齢の農家さんにとても人気のある加工です。
腰痛がある人ならこの加工のありがたみがすぐに理解できるはず。
こういう加工がもっと増えて欲しいですし、ちょっと自分でも考えてみたくなりますね。
でも種袋の裏には下記のような記述があります。
やる時は自己責任でやりましょう。