自治体推奨の簡易キエーロで絶叫(2)

コンポスト

総取っ替えで最初は順調

自治体推奨の簡易キエーロで絶叫(1)で失敗したのはひとえに土のせい。微生物のいないガサガサの工事現場で見かけるような土がセットで配布されたためで簡易キエーロの容器自体に罪はないはず。そう思った私は中身を家庭菜園の土、市販のキエーロ用の土、発酵促進剤のブレンドに切り替えました。すると赤黄色土とは全く違い、どんどん生ごみが分解されていきます。土がポイントだったんですね。この時点で同時期に簡易キエーロを配布された家庭で続けているのはもう私くらい。もったいない話です。

市販のキエーロ用の土は段ボールキエーロ用の土として売られているものです。びっくりするほど軽くて土というよりピートモスの方がイメージに近いでしょう。50Lの袋でも指先だけで持てました。

だんだん募る違和感

私は自分で作っているプランターバッグでもコンポストをやっています。こちらは家庭菜園の土のみでやっていましたが、キエーロの土を大量に買い過ぎたので簡易キエーロと同条件でプランターバッグでもコンポストを始めました。最初のうちは双方上手くいっていたのですが半月程で違いが出てきます。簡易キエーロの方が水分の抜けが悪く中の温度が高くなるのです。プランターバッグは側面からも底面からも満遍なく通気があり水分が抜けます。その違いは大きく、簡易キエーロは頻繁にかき混ぜないと嫌なニオイがするようになりました。

いろいろ調べてみると簡易キエーロは段ボールが多い。簡易キエーロとは底があるキエーロ。本格的なキエーロは底はそのまま地面であり側面を木枠で囲むものです。畑でよく見かけるプラスチックコンポストもそう。あれも底は無くて直接地面、枠と蓋のみです。段ボールには水分を吸収したり外部に放出する機能がありますが、私の簡易キエーロはプラスチック。底の水抜け穴だけが頼りです。

見たところ生ごみは分解されていて問題ない。けれど同じ条件のプランターバッグコンポストはニオイがないのに簡易キエーロは腐ったニオイがする。絶対おかしい。飛ぶはずのない銀バエも飛び始めてもう見て見ぬふりは出来ない。再び中身を全部出すことにしました。

スコップで中の土を出すに従って強くなる悪臭。上の土は攪拌しているのでふんわり適度に乾燥していますが底の土はじっとりと水分過多。そして何故か腐敗臭です。とにかく全部の土を出しました。するとスノコの下の様子がおかしい。何かが詰まっています。

簡易キエーロ
記念に置いているスノコ
裏にぎっしり…

そりゃ絶叫するよ!

勘がいい方ならもうお分かりだと思います。簡易キエーロのすのこの下はぎっしりとウジムシが湧いていました。もう頭のてっぺんまで鳥肌が立ちました。

よく考えるとここはウジムシにとって楽園のような場所です。発酵した生ごみの水分が上から落ちてくる。ある程度貯まれば水抜け穴から抜けますが一定の汚水は常に溜まっている。外敵もいない。水抜け穴から出入り自由。繁殖の条件が全て揃っています。スノコの下の空間は水アブやハエのために整えてやっているようなものでした。

私も意地になってその後試行錯誤しましたが無理。コンポストの中に空間ができると絶対ウジムシが湧く。だから従来のコンポストやキエーロは地面を底としているのです。ちゃんとした理由があるからです。

結局大型ゴミ。処分料300円

さんざん試行錯誤して毎回ハエを湧かした結果、私の簡易キエーロは大型ゴミとして処分しました。処分料は300円でした。写真を見て頂くとわかると思いますが波板の蓋も丁寧に取り付けてありました。捨てるのは心が痛みましたが狭い庭で場所を取る。活用してあげれなくてゴメンよって言いつつ大型ゴミの処分ステッカーを貼りました。

職員さん。プラスチックプランターの流用が無理

プラスチックプランターはそもそも植物の育成用。スノコ状のネットが敷かれていて、底か底の側面に穴が開いています。その穴から水やりした水が抜けるようになっています。そうです「水」です。「水やりの水」です。水やりの水なら少々溜まっても問題ありません。でも簡易キエーロに流用するとなると事情が違ってきます。生ごみの水分と水やりの水は全く違うのです。

このブログを書くにあたって市役所に「使用者の声」的にこの体験をお知らせしてみようかと思いました。すると打てば響くように『キエーロモニターとしてご参加いただき、ご意見をいただきましてありがとうございます。キエーロは日当たりなどの設置環境や入れるごみの量、頻度によってごみ処理の状況に影響があります。直接、ご連絡いただければアドバイスできることもあるかもしれません。また機会があれば、ぜひキエーロをご活用いただければと思います。』と定型文のようなお返事が来ました。私の血を吐くような体験に市の職員さんはご興味なさそうです。

キエーロは悪くない

ネットで検索してみると簡易キエーロでも段ボールキエーロは活用しておられる方が多い感じ。私の知り合いにもベランダでやっておられる方がいます。降り込む雨で段ボールがダメにならないようにさえすれば家の生ごみ全部をほぼ投入できるそうです。市の返答で「ゴミの量や頻度」とありましたが、化学実験をしているのではありません。ある程度の量の生ごみが投入できないと嵩張るキエーロを設置する意味はありません。市の有料ゴミ袋買ってゴミにした方が楽。渡してそれっきりではみんなの成功や失敗が共有されません。

キエーロ自体は素晴らしい取り組みだと思います。でも本当に生ごみ削減に結び付けたいのならもっとやり方を変えないと税金の無駄遣いですよね。