種まきを成功させるコツ《吸水編》

その他/////

ポイントをおさえて種まきしよう

園芸歴が長くても種まきが苦手な人は意外とたくさんおられます。
種まきしてもなかなか上手く育たずに、種を無駄にしてしまいがち。
でも希少な花や野菜は種でないと手に入らない、種まきしないとしょうがないんですよね。
苦労して手に入れた種、数の少ない種の種まきは絶対失敗できません。

種は水分、温度、空気の3要素の組み合わせで発芽します。
手を加えることによって発芽率が上がる種もあれば、変に手を加えない方がいい種もあります。
以下に紹介するのは私が長年試してきたアレコレ。
成功率の高かったものをご紹介していきますのでぜひ参考にしてみて下さい!

発芽日数が短い種は種まき前の吸水厳禁

私は最初、種なら何でも種まき前に水に浸けたらいいのかと思っていました。
吸水は乾燥している種皮を柔らかくし、種の休眠を終わらせることが目的です。
でも吸水させない方が良い結果が出る種もあります。

発芽日数の短い種を水に浸けるのは逆効果です。
一晩で発根して一見順調に見えますが、その後土に埋めても定着しないのです。
発根させておけば後は土にいれてもすくすく育つと思ってしまいますが、その根は土に馴染まず干からびたり腐ったりしてしまいます。
土の中で発根した種が、後の生長が一番順調です。
吸水は種皮が破れるところまで。後は速やかに土に入れて下さい。

花種は一般的に発芽が遅いのですが、野菜種は発芽日数が短いものが多い。
ホウレンソウ、オクラ、ゴボウなどは吸水させた方が発芽させやすいのですが、ブロッコリーやカブなどアブラナ科の野菜は吸水させてはダメ。
発芽日数が3日~となっていたら土に直接まいて下さい。

タキイ種苗の種は種袋に発芽日数が記載されているので便利です。
わからなければネットで調べれば大概わかります。

ペレット種子は吸水させずに種まきする

粘土でまきやすく加工してあるペレット種子を吸水させる必要はありません。
ペレット種子はそのまま土にまきましょう。
まずは浅く土ににまく。上に厚く土を被せないで下さい。
土の中で加工の粘土部分に水分が行き渡るのがベストです。
種まき時に充分土を湿らせておき、その後も発芽するまで土が乾燥しないように注意して下さい。

コーデックス(塊根植物)の種は水分厳禁

私は一時コーデックス(塊根植物)の実生に凝っていたのですが、コーデックスの種は非常に細かく鼻息でも飛んでいってしまいます。
微細な種は水分厳禁です。
吸水目的というよりは、水に浮かべた方が扱いやすくなるのではと水に一旦入れる方がおられます。
私も小さな種は水に浮かべてスポイトで種まきすることがあります。
でもコーデックスの種は、水分を含むとくっついて却って扱いにくくなります。
コーデックスの種は高価なのでくれぐれも水分に注意し、土にまく直前まで乾燥させておいて下さい

豆の種は吸水させると腐りやすい

豆類の種は要するに豆なのですが、乾燥した種を吸水させると一気に柔らかな豆に戻ります。
料理する方なら乾燥豆を水で戻した状態と言えばわかりやすいでしょうか。
これを土に埋めて日が当たると発根途中に腐り始めてしまいます。
何度も実験しましたが豆類の種は乾燥したまま土にまき、土からゆっくり吸水させた方が良い結果が出ます。

湿った土にそのまま種まきしたら日陰において土が乾かないようにしてください。
土の表面が乾いてきても、少しほじって中の土に湿り気があるようなら追加の水やりは必要ありません。

種の吸水にはコットンを敷こう

種を吸水させる時、良かれと思ってどっぷり水に浸けてしまいがちですが、水に沈めてしまうと種は窒息して腐ってしまいます。
直接水に沈めずコットンやティッシュペーパーを敷布団とし、その上で吸水させましょう。

種を並べる時は面倒でも間隔を取って並べて下さい。
ピンセットで挟んで種まきする時に取りやすくなります。
小さな種は無理にピンセットで挟もうとせず、下のコットンの毛羽を少し毟るように取ってそのまま土に埋めましょう。
コットンは土にもどるので、少々の毛羽が種にくっついていても問題ありません。

種吸水時の温度に注意しよう

吸水する時は発芽適温に近い温度を確保するようにして下さい。
パソコンや電気製品の余熱を利用することが多いと思いますが、意外と高温なので水分が飛んでカラカラにならないよう注意して下さい。
休眠から覚めた種がその時点で死んでしまいます。

目覚めた種のリズムを大事にしよう

種の給水は、その後埋める土の準備が出来てから始めて下さい。
種皮が破れるか破れないかで土に移してやるのが一番発芽率があがります。
この時点でモタモタするくらいなら吸水せずに直接土に種まきした方が良い結果がでます。

何時間くらい吸水させるのが良いかよく聞かれますが、大抵の種は一晩で良いと思います。
一晩あれば十分種皮は水分を含みます。

ここから土に種まきするのですが、大事なのは種の水分を逃がさないよう土と種を密着させることです。
それは改めて 種まきを成功させるコツ《種まき編》 に書くので少し待って下さいね!