省スペースでジャガイモ栽培

ジャガイモ/家庭菜園

ジャガイモは袋栽培に最適なのか

ジャガイモは植えっぱなしでマメな水やりも要らず地上部は害虫にも強い。最も初心者向きの野菜の一つです。そしてプランターバッグの栽培に向いている。日当たりの良いスペース縦横30㎝あれば育ちます。袋栽培でジャガイモ育てないのはむしろ損なのではないかとすら思います。ですが最低限の条件があります。

土を売っているプラスチック袋のままジャガイモを袋栽培するキットをよく見かけます。私も何回も購入し育てました。でもあれにはちょっと注意が必要です。いくら底穴をあけるとはいえ『水抜けが悪い』こと。雨にあって一旦土がドロドロになってしまうと後なかなか乾かない。それが原因でイモが病気になって終了となったことがあります。『袋の強度』もあります。プラスチック袋はとにかく紫外線に弱い。脆くなってちょっとしたことで裂けてしまいます。メーカーに確認するとあの袋は基本使い捨て、初回なら紫外線に対しての強度があるそうです。でも私は一回目の使用で、閉じ部分の接着が不十分だったための底抜けを経験したことがあります。狭くてエアコン室外機や荷物満載のバルコニーに何十リットルもの湿った土をぶちまけた絶望感。今思い出してもゾッとします。

ジャガイモは袋栽培に向いていますが問題は袋のチョイス。私はもちろんgrowfood365のプランターバッグを使用しています。でもお手元になくて他のもので代用するなら袋の水抜けと強度は絶対確認してください。

プランターバッグでジャガイモ
大きなジャガイモができます
いろいろな品種に挑戦しました

ジャガイモの食用と種イモ用の違い

種イモ用のジャガイモを買うと『絶対に食用にしないで下さい」と書いてあります。

種イモは最初から食用と分けて「種イモ用」として栽培されます。収穫量が落ちるウイルス病に感染させないため、食用には使わない薬剤を使う可能性もあります。そのために食用にするのは厳禁なのです。また種イモは一斉に発芽するようにも管理されています。

ジャガイモの自家製種イモ

私は自家製の種イモを使っています。庭でやるプランターバッグ栽培なのに市販の種イモを買うと余らせてしまうから。ことジャガイモに関してはびた一文使わずに自給自足を目指したいというのもあります。

自家製種イモとかもっともらしくいってますが、要は前回作った時に出たクズイモです。6㎝ほどの小さいジャガイモはエグいので捨てていましたが、それを集めて段ボールに入れ蓋をします。そして雨のかからない涼しいところに置いておくだけです。1か月に一度くらい蓋を開けて腐ってないか確認します。すると時々芽が出ていると思います。それをポロポロ取ってまた蓋しておく。私は年二回栽培なので次の植え付けまでこれの繰り返しです。

ジャガイモが少しシワシワになりますが、そこは気にしなくていいと思います。それよりカビが来ないように注意して下さい。カビと腐敗にさえ気をつけておけば種イモとして使用できます。植え付けはホームセンターの種イモと同じです。ジャガイモは何度でも発芽しますが、念のため発芽を確認してから植えた方が良いでしょう。自家製種イモは病気が出るといいますが種イモが原因の病気は出たことはありません。

プランターバッグは陽を通します
「さんじゅうまる」は大きい品種
収穫したジャガイモでアート

プランターバッグへのジャガイモ植え付け

ジャガイモは年に二回栽培しています。3月初旬に植える春ジャガイモと、9月初旬に植える秋ジャガイモです。

使うプランターバッグは3L。まず15㎝くらい土を入れます。土は使い回しの土でいいのですが、ぼかし肥料や腐葉土を入れて下さい。栽培期間が葉物野菜より長いため途中何回か肥料を施します。有機物を含んだ土は肥料持ちが良くなります。植え付け時に肥料を加えたいのなら緩効性有機肥料を少量使うと良いと思います。本格的に肥料が必要となるのはジャガイモが太っていく頃です。

自家製種イモなので念のため発芽を確認してから種イモ入れ、4㎝ほど土を被せたら植え付け完了。プランターバッグはメッシュで日光を通すので、土囊袋のように縁を折り返す必要はありません。日の当たる場所へ置いて日光をしっかりと当て太いどっしりとした芽を育てます。プランターバッグ3Lで茎が2本上がるように間引き、適切な時期に肥料を与えると大きなジャガイモができますよ!

袋栽培を成功させるコツ

あとは茎が伸びたら増し土、茎が伸びたら増し土の繰り返し。最終的に底から30~35㎝くらい土が入れば充分です。茎を間引いたあとはヨトウムシに目を光らせておくくらいかな?茎が枯れてきたら収穫のサインです。

使用する土が新品の培養土ならちゃんと長期間効く緩効性肥料が配合されています。少々手抜きして施肥をサボっても成功する確率が高いです。でも使い込んだ土ならやはり肥料はちゃんとやって下さい。無肥料栽培(肥料を全く使わずに野菜を育てる栽培)などが注目を浴びていますが、無農薬ならともかく限られた量の土しかない袋栽培で無肥料栽培はちょっと無理があります。有機成分を含んだ肥料をちゃんと与えないと土もよく肥えないし大きなジャガイモは期待できません。植える土が使い込んだ土なら肥料はちゃんとやりましょう。

珍しい品種を育てるときも、基本的に栽培方法は変わりません。食用にかった珍しいジャガイモを種イモにして育てたこともあります。でもやはり育てやすいのは一般的な品種。食用イモを種イモに使い回すにしても、ホームセンターで手に入る種イモ品種を選ぶのが豊作への近道です。そして収穫したジャガイモからの次の種イモを取っておいたら永遠に自家製のジャガイモを食べることができます(理論上ですが)。

プランターバッグならジャガイモの収穫は逆さにしてトレイに土を空けるだけです。大きいジャガイモがゴロゴロ出てきた時の嬉しさは格別です。プランターバッグを置くスペースに余裕があった頃、私は年二回栽培で半年間食べる量を作りジャガイモを自給自足していました。日持ちするジャガイモは一番自給自足しやすい野菜だと思います。