とりあえずピーマン苗を買おう!

私は大概の野菜は種から育てたい派なのですが、苗を買った方が効率的だなぁという野菜もあって、その代表格がピーマンです。ピーマンは苗の状態にするまでが非常に時間がかかります。3月にホームセンターに並んでいる苗は、プロが1月くらいから加温したハウスで育てた苗です。

素人が屋内で苗作りをする場合、トマトやナスよりピーマンは発芽温度が高めで調整がしにくく、かつ発芽してからも苗のサイズに成長するのに2ヶ月以上かかる年も珍しくありません。同時期に種まきするトマトはあっさり苗になるのに、とにかく遅いのです。

なので一株はホームセンターでありふれたピーマン苗を買い(普通のピーマン苗は安い!)、変わった品種が欲しければ種から育てればいいと思います。でもこの頃はいろんなピーマン苗が買えるので、欲しい品種が苗で買えるようなら迷わず買うのがおススメ。私ならそうします。

ピーマンは寒さに弱い!

3月からホームセンターには苗が並びますが、これを屋外に植えると寒さですぐに萎れます。ここはぐっと我慢。

ゴールデンウィーク頃に苗を買って、プランターバッグのMかLに一株植えます。土をたっぷりと入れてグラグラしないようにしっかりと固定されるように植え付けます。ここからがポイントで、しばらくは朝夕の低温に備えて、風の当たらない場所で管理して下さい。この時期の思いがけない寒さで、あっさり枯れることがあるので注意。自由に動かせるという利点を最大限に活かしましょう!苗からの植え付け直後は水をたっぷりやらないといけないので、温度が下がるとすぐに枯れちゃいます。でも風が当たらない場所に置くだけで本当に差が出ます。ちゃんと根付くと今までの心配は何だったのか?というくらい呆気なく直ぐに実をつけ始めます。

第1果は取れとか枝はどうとか言いますが、私に言わせれば一緒一緒!教科書通りにやった株より放ったらかしの方が良く採れるなんてあるあるです。教科書通りにやりたい気分ならやる、めんどくさいから放置気味、それは自由にやればよし!普通ピーマンだったらどっちでも実がなるし、好きにやって自分にとって楽な技術を研究していきましょう!

ピーマンは品種でかなり違う!

害虫も少なく育てやすいのが、ホームセンターで一番安く売ってる苗です。そんなに大きくもなく肉厚でもないごく普通のピーマンね!これはちゃんと根付くとウンザリするほど実がつきます。これを植えるなら一株で充分です。無農薬でも簡単に育つので、この手のピーマンは元から強いのだと思います。実がなり始めると止まらないので、食べきれないと思ったら摘果して株をいたわってやってください。

そのつもりでいると失敗するのが肉厚系のピーマンです。これは結構気難しく、花が咲いてもポロポロ落ちるし、実がなってもお尻のところが傷んだりする事がよくあります。隣の普通ピーマンはわんさか出来るのに何故に?って毎年思います。こういうところも面白いなぁと私は思います。

散水ホースで水やりでしたり、ジョーロのハスグチを外して水やりをしていると、株元の土がだんだんえぐれます。また最初の土入れがふわふわ過ぎると、徐々にスカスカになって株が倒れたり、全体的に沈んでいってしまいます。

こんな時は緩効性有機肥料を混ぜた土を足してやって下さい。株はそのまま、今まで見えていた株元が土に埋まり、深植えになるイメージです。土をしっかりみっちり入れることはとても簡単かつ効果的な野菜作りのコツ。家庭菜園にとても便利な軽い培養土を上手く使いこなせば、畑以上の収穫があります。夏野菜は特にこの土足しでグンと元気が出てきます。

液肥を与える、枯れた葉をこまめに取ってやる、緩効性有機肥料を土の表面に混ぜてやる。面倒くさいようですが、慣れると水やりのついでに一連の流れでできてしまうことだと思います。

ピーマンはとても素直なのでこれを実行すると、数日でまた蕾がたくさん上がってきます。ピーマンと分かり合えた気がしてとても嬉しい気持ちになります。

ピーマンは長ーい友達!

ピーマンは収穫期が長く、初冬まで収穫できます。こうなるとピーマンはネギに次ぐ庭の常備野菜、家にあるのが当たり前になります。冬になって庭のピーマンが枯れて初めて「え、ピーマン買わなあかんの!」とスーパーで愕然とします。なくなって初めてわかるピーマンのありがたみ。そうなったらもう立派な家庭菜園愛好家です。

少し話はそれますが、家庭菜園の培養土は、畑の土とは根本的に違う性質を持っています。

特に新しいうちは配合されているピートモスやココピートが馴染んでないので、水を弾いたり、必要以上にふわふわしています。買った培養土に水を良く吸わせると、グンと容量が減ってしまうのはそのせいです。土を制するものは家庭菜園を制す。家庭菜園に凝りだすと次は土作りと言いだすのはそのためです。

あと萎れたり枯れた葉をにはすぐ害虫がタマゴを産み付けます。葉っぱが重なり過ぎているところも風通しが悪くなります。マメにチェックして取り除くだけで結果が大きく違います。

農薬を使わなくても、こういう手間で害虫や病気はかなり防ぐことができます。逆に言えば手が足りない部分をカバーするのが農薬なのです。自分でやってみて初めて、今の農業や食料事情を実感することができると思います。そこからどう考えて何を選ぶか、自分は何を食べるのか、考えるよい機会になるのではないでしょうか。

実物野菜で一番簡単でコストパフォーマンスも良いピーマン。好き嫌いのある野菜ですが、家庭菜園の第一歩に推薦したい野菜です。