台風や豪雨時のコンポスト対策

コンポスト/

コンポストは雨ざらしでかまわない

生ごみコンポストは台所ごみを足しながら土を混ぜ、水分量を調整しながら発酵を進めます。
私のコンポストのやり方は蓋をしませんし、雨ざらしの場所にコンポストを置いているので雨が降れば水分量は増えてしまいます。

やり始めるとよく分かりますが、表面に常に土を被せていることによって多少の雨では中がビショビショになることはありません。
むしろ濡れているのは表面だけで内部は意外と乾燥しているものです。
私も以前は軒下で雨水がかからないようにやっていましたが、いまは雨の水分も利用し、コンポストは雨ざらしでやっています。
その方が堆肥化が早いのです。

普段の雨でコンポストの水分が増えてしまった場合

水分が多いと感じたらかき混ぜて空気を含ませて下さい。
空気を含むことによって表面や側面から水分が抜け、通常の水分量に戻っていきます。
私はコンポストは底面や側面にも通気性がある容器でやらなければいけないといっているのは、こういう場合の対処が簡単になるからです。
ちゃんと通気性がある容器でやっていれば、かき混ぜて空気を含ませるだけで水分は飛んでしまいます。

私が気をつけないといけないと思うのは、かき混ぜが足りないことによって底に近い部分が水分量が増えてベタベタした感じになることです。
コンポストをかき混ぜて空気を含ませるときは、底からかき混ぜるようにして下さい。
冬なら外気が乾燥しているし気温が低いので別に問題ありません。
でも夏の場合はいくら通気性がある容器でコンポストをしていても、湿度が高く高温なので腐敗に傾く可能性があります。
よくかき混ぜてやると水分が飛んでホコホコの土になります。

台風が来るときのコンポスト対策

私は庭でコンポストをやっているので最近は台風でも雨対策は取っていません。
ベランダでコンポストをやっている場合は雨対策を取った方がいいでしょう。
空気が乾燥した冬なら雨でがっつり水分を吸ってしまってもかき混ぜておけばすぐに乾くし、気温も低いので腐ることもありません。
でも台風シーズンは気温も高いのでそれなりの対策はしておきましょう。

鉢植え植物は家に一旦取り込まれると思いますが、現代の住宅は気密性が高いのでコンポストを居住スペースに入れるのは念のためやめておきましょう。
雨のかかりにくい場所に移動させてレジ袋かビニール袋を軽く被せておけば充分です。
ポイントは軽く被せること。
通気性は絶対に確保して空気の逃げ道を作っておいて下さい。
そして雨が止んだらすぐに外しましょう。中が蒸れてしまいます。

普段は雨ざらしのコンポストでも、その後のケアが面倒で雨に当てたくない場合はビニール袋をふんわりかけて石で重しでもしておいて下さい。
この場合も雨がやんだらすぐに袋を外すのを忘れないで下さい。

コンポストが水浸しになってしまったら。

雨がかかってコンポストの中がビショビショになってしまったら、もうそこに新しい生ごみを投入するのはやめましょう。
今からやるのは水分を飛ばすか土を被せて時間を置くかの二択です。

コンポストをビショビショにしてしまうと腐敗する場合が多い。
そこに新たな燃料になる次の生ごみを入れると収拾がつかなくなります。
新しい燃料さえ足さなければ腐敗し続けることはなく、最終的に土にもどります
そのコンポストが発酵のどの段階であったかにかかわらずそこでもう終わりにしてください。
次の生ごみからは別のプランターバッグで新たにコンポストを始めましょう。

コンポストに土を多めに被せて放置する

ビショビショになったコンポストが大量なら乾いた土を足すのはやめておきましょう。
量が増えて扱いにくくなるだけです。
この場合はコンポストの上に厚く土を被せてそのまま放置します。
雨のかからない場所があるならコンポストを移動して下さい。

私がコンポスト容器は側面にも底面にも通気性が必要と繰り返し言っています。
プランターバッグを利用したコンポストなら、このまま放置しておけば時間はかかるもののコンポストは土に戻ります。
暑い時期なら虫が湧くこともあるかもしれませんが、上に土を被せているので幼虫を目にすることなくその時期をやり過ごせます。
蓋をしていないので成虫は飛び去り、中で繰り返し産卵が行われることもありません。
変に手を加えると腐敗が長引きます。

乾いた土を足してコンポストの水分量を戻す

ビショビショになったコンポストが少量なら乾いた土を足して水分量を適量に戻しましょう。
そのまま適度にかき混ぜて放置しておけばすぐに堆肥化します。

コンポスト容器には通気性のあるものを

コンポスト容器に充分な通気性があれば、たとえ一度水没したかのようなビショビショになったコンポストでも放置して土に戻すことができます。
生ごみは発酵しようが腐敗しようが最終的には土に戻ります。
とにかく上に土を被せて水分が飛ぶのを待ちましょう。

反対を言えば十分な通気性のないコンポスト容器でコンポストをやるべきではありません。
通気のないコンポスト容器の中で腐敗した生ごみはいつまでもドロドロのままです。
最終的にはゴミに出さねばならなくなりますが、多方面に迷惑をかけることになります。

YouTubeを見ているとコンポストに関しては無責任な誤った情報がまかり通っています。
ゴミの削減になり家庭菜園の堆肥コストをゼロにしてくれる生ごみコンポスト、続けてくれる人が増えて欲しいと思います。
最近の無責任な情報は少し度を越えていると思っています。気を付けて下さい。

グロ子
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