写真で解説!冬越しパンジービオラ苗の植え付け方

パンジービオラ苗の定植時期は難しい

パンジービオラ苗は10月初めからホームセンターに並びます。
今の日本の気候ではこれはちょっと早過ぎ。
出回ってすぐの苗を10月に地植えし、暑さでダメにした経験のある人も多いと思います。

地植えにするパンジービオラ苗の定植は暑さの落ち着いた11月が最適です。
移動可能な鉢やプランターバッグで管理するなら12月でも遅くはありません。

その場所はパンジービオラの秋植えに適しているか?

パンジービオラ苗は初秋と春に出回ります。
秋の定植には以下の注意点があります

  1. 栽培期間が期間が長く、最初に暑さ、その後厳しい寒さがくる
  2. 日照期間が短いので、日光が当たるかの確認が必要

パンジービオラは耐寒性があるので雪に埋まっても枯れることはありません。
問題は植えた土に馴染むまでの暑さ。
植えた途端に20℃越えが続くなら、その場しのぎの日除けをして下さい。

意外とやらかしてしまうのは、冬に全く太陽の当たらない場所に植えてしまうこと。
パンジービオラは冬も咲きますが、それはやはり日光ありき。
たとえ冬であっても日光が当たらないと徒長し、本番ともいえる春から初夏には既に間延びして見苦しい株になってしまいます。
短時間であっても、ちゃんとお日様が当たる場所を選んで下さい。
鉢やプランターバッグなら移動可能なのでその問題は解消できています。

パンジービオラを定植する場所の土を耕して害虫退治する

栽培期間長いのでしっかりと深く耕します。
耕している時点で土の中に白いコガネムシやネキリムシの幼虫を見つけたことと思います。
これを放置して苗を植えるのは、幼虫に冬の間のご飯を置いてやっているようなもの。
まずは幼虫対策をしましょう。
たくさん見つけた後は「くたばりやがれ!」と薬を山盛り撒きそうになりますが、分量はちゃんと守って使って下さいね。

量は守ろう

耕した土に堆肥かそれに替わるものをいれる

コガネムシなどの幼虫対策と同時に、土に堆肥や土壌改良剤を入れて土の微生物を増やしておきます。
堆肥と殺虫剤はどっちが後先でもかまいません。要するに効けばいいのです。
栽培期間が長く、パンジービオラの春からぐんぐん大きくなりますが、その長期間の生長を支えるのが土の保肥力と保水力です。
土をケアしておかないと、後半肥料をやっても効きにくなってしまいます。

今回はプランター栽培に便利な液体の微生物活力剤を使いました。
手軽で保存しやすいので最近はよくこれを使っています。

目新しい商品に弱い

苗をケアしておくと定植の成功率が上がる

高い苗ときはあらかじめメネデールの水溶液に数時間浸けておき、植え付け後に残った水溶液で水やりすます。
パンジービオラの場合は定着しやすいので私はあまり使いませんが、参考までに覚えておいて下さい。

定番のメネデール

ホコホコに耕した土は一旦踏み固めます

耕した土は必ず踏み固めます。
踏み固めておかないと水やりや雨のたびに土がどんどん沈み、植えた苗が飛び出してしまいます。
土に含ませた空気は踏んだくらいではなくなりません。
安心して踏み固めましょう!

ここポイント!

パンジービオラ苗の咲いている花はとってしまう

植え付け時に余計な負担はかけないため、咲いている花と咲きそうな蕾は取り去ります。

早めにとって花色わからなくなりがち

パンジービオラ苗の底にまわった根を取る

パンジービオラ苗は細かい根がびっしりとつきます。
まずは底の根の膜を剥がすイメージで底から3㎜ほどを取り去ります。
これやらないとパンジービオラ苗は定着せず、大きく育ちません。

そーっと剝がす

パンジービオラ苗の側面の根をほぐす

園芸用語で「根をほぐす」とはいいますが、パンジービオラ苗の場合はポリポットの苗を抜くと根の膜で覆われている感じです。
側面は軽く両端から軽く力を入れて、その根の膜に亀裂を入れて下さい。
土をほじらず裂け目を入れるだけで充分です。
これをやるとパンジービオラ苗が横にもキレイに広がります。

やさしく扱おう

あとはどんどん植えていこう!

あとはもう植えるだけ。
そもそもの苗の植えられている深さをそのままに植えていきましょう。
埋め込んでしまうと生長点が埋まって腐ることもあるので気をつけて下さい。

パンジービオラは順調に育てば直径20cmくらいの株には余裕で育つので、植える間隔はだいたい20cm。
みっしり地面がパンジービオラで埋まるのが希望なら間隔はそれより狭くしていきます。
最初は土ばっかり見えてみっともないのですが、余裕をもって植え付けないと春先に蒸れて枯れてしまいます。
今の見た目はしょうがないので我慢しましょう。
最後にたっぷりと水やりしたら、これで植え付け完了です。

参考記事 花と野菜の相違点・根鉢を崩す?崩さない?