家庭菜園初心者はホウレンソウから始めよう!

ホウレンソウのエボプライム種子は安くて便利

初めての家庭菜園には春先ならミニトマトが楽しいのですが、それ以外の季節ならホウレンソウをおススメしたいと思います。

近年種は値上がりしており、だいたい数百円の種袋の中身がどんどん減っています。
トマトの人気品種では6粒入とか10粒入などが普通になりました。
これでは発芽に失敗した場合、種のまき直しが出来ません。
家庭菜園初心者でなくても厳しい状況です。

葉物は全体的に種が安価ですが、中でもホウレンソウは特に種のコストパフォーマンスがいい野菜です。
何がおススメかと言って、初心者でも簡単に発芽させられるようにエボプライム加工を施してあること。
種がエボプライム加工されていると、発芽が簡単になりますし発芽の時期も揃います。
複数株植えて収穫する葉物野菜の場合、発芽の時期が揃うということはとても大切なことです。

参考記事 『エボプライム種子』と『ネーキッド種子』について

下の三品種は私が定番としているホウレンソウの品種です。
真ん中は普通のホウレンソウで、両脇は寒ちぢみホウレンソウです。
ホウレンソウの市販の種袋は一袋に30ml入のものが多く、30mlというと写真のジップロック袋の量になります。
右端の「朝霧」は1dl入りだったのでこれの三倍以上入っていました。
種を一袋買えば十分な量が確保でき、失敗してもすぐにまき直しできます。
心の余裕にもつながりますね。
エボプライム加工は種に青や赤の着色をしますが、着色された種は土中で見つけやすい利点もあります。

ホウレンソウの種まきのコツ

ホウレンソウの種がエボプライム加工されていない場合、必ず種まき前に水に浸して発根させてから種まきして下さい。
発芽が揃って収穫が楽になります。
エボプライム加工されている種子でも古い種子なら一晩水に浸しておきましょう。
ある程度暖かい場所に置いた方が発根しやすいのですが、水が腐らないように気をつけて下さい。

真冬なら種まき後、レジ袋を被せておくと発芽率が飛躍的に上がります。
発芽さえさせれば後は簡単に育ちます。
下の写真は発芽直後のホウレンソウ。赤いポチポチは種殻です。

ホウレンソウはあっという間に育つ

ホウレンソウは種まきから短期間で食べられる状態に育ちます。
春や秋なら1ヵ月で育ちますし、サンチュのようなかき採りにすれば一株から長く収穫することができます。
レタスのようにベビーリーフで収穫することも可能で、とても柔らかく離乳食や介護食に最適な柔らかなホウレンソウが楽しめます。

ホウレンソウはとても寒さに強い。
寒ちぢみホウレンソウは雪のチラつくような中でも傷むことなく新鮮な葉が楽しめます。
真冬であってもプランターにレジ袋を被せたいい加減な温室もどきで良く育ちます。

参考記事 レジ袋でつくる簡単ビニールハウス!

私は秋から春まで何回も種まきします。
この期間、私の家庭菜園は下の写真のように発芽直後のホウレンソウやら収穫間近のホウレンソウが混在しています。

私はホウレンソウを何とか周年栽培したいと思っているのですが、真夏の栽培は厳しいものがありました。
下の記事《7月末編》まであるのですが、まだまだ挑戦したいと思っています。

参考記事 夏もホウレンソウ!周年栽培に挑戦《4月中旬編》

ホウレンソウ栽培は場所をとらない

家庭菜園においてスぺ―スの確保は大事なことです。
これはプランターの置き場所、つまり底面積の問題だと思いがちですが、私は草丈、背の高さの方が問題だと思っています。
同じプランターで栽培していても、支柱を立てて2m近く育つトマトと20cm前後のホウレンソウはかさばり方が違う。
ベランダ菜園なら野菜の高さで部屋の日当たりも変わってきます。

草丈の低い葉物野菜は、浅いプランターで育てることもできます。
浅いプランターなら土も少しで済みます。
growfood365のプランターバッグなら折って使ったり、土を半分程度いれて育てることも可能です。

アブラナ科の野菜は害虫に弱くアオムシが多いのですが、ホウレンソウは害虫が寄ってこないのも嬉しい特徴です。
ホウレンソウはどれも同じと思いがちですが、下の写真のように、品種で葉色が変わります。

ホウレンソウは料理に使いやすい

家庭菜園を始めても育てた野菜を結局食べない場合があります。
よくあるのがラディッシュやゴーヤ。
収穫出来ても食べ切れなくてやむなく処分してしまう。
結局野菜は買った方が良いかもなーと思ってしまいがちです。
かと言って無理やり食べるとイヤになるし、自分でも不要なものを人様に差し上げるのは抵抗があります。
家庭菜園は育てる喜びもありますが、最終的には自分の食卓に上げることを目標にしましょう。

ホウレンソウは料理に使いやすい野菜です。
葉物は日持ちしないのでスーパーでマメに買わないといけないのですが、それが家にあるのは本当にありがたい。
株ごと収穫せずに、葉だけ収穫して下さい。
そうすれば料理に必要な量だけ収穫することができます。
無理して料理に使い切る必要も、余らせて生ごみにしてしまうこともなくなります。

少し地味に思われるかもしれませんが、まずはホウレンソウから家庭菜園を始めてみませんか?