パンジービオラ、冬のお手入れ

パンジービオラの冬にも咲く品種に注意!

これといってやらなければならない庭仕事がなくなる冬。
寒い時期だし有難いのですが、パンジービオラにはちょっと注意が必要です。
品種改良が進んでパンジービオラは冬にも咲くものが主流になりつつある。
去年植えたパンジービオラも庭で咲いていませんか?
そして寒さや乾燥した風で目立たないながら株に疲れが出てきています。
今、少しお手入れするだけで春の立ち上がりが違ってきます。
シーズンを迎えた時に株の力が落ちていないように、冬も少しだけお手入れしておきましょう。

冬でも重要。パンジービオラの花殻摘み

黄丸部分を取り除く

気温が低いのでパンジービオラは花を長期間咲かせ、その分花の入れ替わりが少なくなります。
とはいえたまには花殻摘みもやっておきましょう。
咲き終わった花や黄色く変色した葉を、茎の付け根ギリギリのところから切り取って下さい。

白丸が種

真冬でもパンジービオラは花が終わるとすぐに種を作り始めます。
上の白丸部分が種。
春にむかってたくさん養分を蓄えておいて欲しいこの時期に、種をつくることに栄養を取られるのは避けたいところ。
必ずこれも摘んでおきましょう。

雑草は小さいうちに取り除く

抜くより切る!

冬は雑草も少なくなります。
でもよく見ると株の周囲にチラホラ出現しているはず。
気温が上がると雑草はびっくりするほど一気に育ってしまうので、今のうちに取り除いておきましょう。
小さな雑草は抜いてもかまわないのですが、少し大きくなったものは抜くと本来の株の根を傷めてしまいます。
ハサミを地中に突っ込んで、根っこを切って取るようにします。

周囲の土をほぐして必要なら固形肥料

必要に応じて固形肥料も

パンジービオラに限らず、株の周囲の土が雨と乾燥した冷たい風に晒されて固くなり、表面が膜を張ったようになっていませんか?
こうなると水やりしても表面で水を弾いてしまって、水分が土に深くしみこみません。
軽く土で膜を崩して表面の土を耕して下さい。

冬でも花が咲くパンジービオラや、花が咲かない品種でも他と比べて小さいパンジービオラには少し固形肥料をやっておきましょう。
固形肥料は土に深めに埋めてしまわないと全然効きません。
参考記事:これが正解!固形肥料の使い方
表面にパラパラ撒いても肥料を無駄にするだけ。
中耕の深めに埋めておきましょう。

パンジービオラの形を整えておこう

パンジービオラは丸くこんもり咲かせたいのに、ある一方だけにやたらと芽が出てしまうときがあります。
春だったら次から次へと芽が出るので余計な茎を切ってしまえばいいのですが、寒いこの時期に茎を減らすと株を弱らせてしまいます。
そんなときは割り箸を使って茎の位置を調整し、均一に丸くなるように固定して下さい。

この時期のパンジービオラの茎はまだ細いので、自由に方向を変えることができます。
固定しておくとそのままの形で茎が太くなるので、形が綺麗に整います。
日光によく当たる面に芽がたくさん出るので、鉢をまわして満遍なく太陽に当てることも忘れないで下さい。

冬のパンジービオラ、ビフォーアフター

Before
After

パンジービオラの冬のお手入れ、ビフォーアフターです。
パンジービオラの株の周りの土が中耕してことによって黒くフカフカになっているのが分かりますか?
こうしておくと水やりしても水がすんなり染み込みますし、固形肥料の効きもグンとよくなります。

パンジービオラは冬にほったらかしにしてしまうと、春からの花が減ってしまします。
冬なのでお手入れはマメにやる必要はありません。
暖かな日に暇があればやっておこうかな?くらいの気持ちで充分。
上に書いたようなお手入れをやっておいて下さい。
冬に咲かないパンジービオラでもこのお手入れをやっておくと春の立ち上がりが早くなりますよ。