成功するカリフラワーの品種選び

カリフラワーの品種選び

毎日食事を作っている立場でいうと、野菜は少量ずつ長く収穫できるものが重宝します。家庭菜園から食べる分だけ収穫すれば良いからです。葉物野菜はともかく、カリフラワーのように一度に収穫が終わってしまうものはちょっと不便。大きなカリフラワーは一度の食事では使い切れません。私は最近品種 『カリフローレ』 という品種を植えるようにしています。スティックカリフラワーとして売られていることが多いカリフローレですが、スティックブロッコリーのように最初から細いのではありません。従来のカリフラワーが大きく広がることにより細く収穫できるカリフラワーの一種です。売っているものをみると誤解しやすいのですが、でき方は全く違います。収穫直前までカリフラワーと全く同じ外観ですが、 広がった花蕾の一部だけを収穫することができます。部分収穫が可能なのでとても便利! 『カリフローレ』という名前が一番有名かと思いますが、各種苗会社から同様の品種が出ています。一度チェックしてみてください。

カリフラワー!
カリフローレ!
水切れ注意!

カリフラワーの種まき

カリフラワーはアブラナ科、 育て方はブロッコリーと同じです。播種期は春先と初夏で花蕾ができるまで双方の区別がつかないくらいです。春先2月3月は一番寒い時期、播種は加温設備ありきの話です。生長期はモンシロチョウの一番の繁殖期と重なり、収穫期は水切れの盛夏と重なる。家庭菜園で育てるなら、カリフラワーに関しても初夏の種まきが良いと思います。ただ最近の温暖化でモンシロチョウの活動期間は長くなっています。初夏まきなら大丈夫というわけではありません。気を付けましょう。

カリフラワーの生長点を守れ

カリフラワーの栽培中に一番注意すべきは後に花蕾となる生長点の虫食いです。なぜならカリフラワーは脇芽が育たないので頭頂部の生長点に被害が出てらもうそこで栽培終了となってしまいます。

モンシロチョウの青虫は葉を食べるので生長点の被害は意外とありません。最も注意すべきはコナガの幼虫だと思っています。コナガの幼虫はアブラナ科の野菜にばかりつく小さな芋虫で、白いためにカリフラワーにつくと本当に見つけられない。食害が広がってから気がいてももう手遅れなのです。無農薬でカリフラワーを育てる場合、毎日生長点をチェックするくらいの気持ちでいて下さい。

カリフラワー栽培のコツ

カリフラワーの花蕾は1㎏を軽く超えますが、プランターバッグのMかLで育てて下さい。成長期に蝶や蛾を除けるため移動させたり、水切れでバケツに漬けたりするのでMかLのほうが扱いやすいです。傾いて育たないように支柱もあった方がいいと思います。団扇より大きな葉が何枚もできるので真夏は必ず水やりが必要ですが、その時薄い液肥も与えて暑さに負けないようにしましょう。あまり日光がキツイと葉焼けしてしまいますので真昼は日陰に置いてもいいと思います。鉢底皿を利用すると水切れがなくなると思います。